2004年の秋だったと思うが、デジタルガレージの林さんと京都に出張に行ったことがある。
仕事が終った後、林さんがよく知っている方が経営されている老舗の「お茶屋さん」に連れて行ってもらった。テレビや雑誌でしか見たことのない舞妓さんや芸子さんと初めて会い、京都の文化に触れた瞬間だった。
そのお茶屋さんの経営者(舞妓さんや芸子さんは『お母さん』と呼ぶ)は、デジタルガレージ共同創業者のジョイ(伊藤穣一氏)のお母さんと旧来の仲らしく、ジョイの話しで盛り上がった。
因みに、映画だったか小説だったかの題材になったお店らしい。
その「お母さん」が言っていたことだが、お客さんを見送る時に、「この方とはまた会える(来てくれる)な」とか「この方はまた来てくれることはないだろうな」ということが、何となく分かるのだそうだ。
その一言がとても印象に残っている。
「科学的」ではない「縁」というものにロマンチックなものを感じた。
何でもロジカルで合理的というものは、味気がないとも言える。