「計画された偶発性」。

今日は「女性の生き方とキャリアを考える」というテーマのもと、法政ビジネススクールでオープン講座を開催した。

僕の役割は、ゲスト講師のリクルーティング。

今回は、Klabのゴルフコンペで知り合った、アップウェブというウェブ製作会社を経営されている藤田尚弓さんをお招きした。

彼女の話を聴いていて印象に残ったのは、「勝てるゲームをすればいい」というメッセージ。

昨日のエントリーで紹介した「変化率の高い」時期という出張さんの言葉と共に、僕の心に引っ掛かった。

ところで、「勝てるゲーム」という文字を見て僕は、このブログでも何度か紹介した「Given Means & Given Goals」という話を思い出した。

米国ワシントン大学のある方が書いた論文で知ったことだが、成功した起業家20人にインタビューした結果、誰一人として、最初から現在のビジネスをやろうと思って始めた人はなく、その時々の自分(自社)が持っていた「材料(Means)」で何ができるか?を考えてやってきた結果、今のビジネスに行き着いたらしい。

僕自身の今までの人生も、まさしく「Given Means」だった。

また、この「Given Means」という法則?は、起業家のみならず、個人のキャリア全般に言えることらしい。

というのは、スタンフォード大学教授のジョン・D・クランボルツ教授の研究によると、個人のキャリアの8割は「予期せぬ偶発的なこと」によって決定されるらしく、「計画された偶発性(Planned Happenstance Theory)」という概念として提唱されているそうだ。

まったく以て同感である。

因みに、ネットで検索したところ、こんなことが書いてあった。

・予期せぬ出来事が個人のキャリアを左右する。
・予期せぬ出来事を避けるのではなく、起きたことを最大限に活用する。
・偶然を積極的につくりだし、キャリア形成の力にすることが重要。

そして、その「計画された偶発性」は、以下の「行動特性」を持っている人に起こりやすいという。

1. 好奇心(Curiosity):新しい学習機会の模索
2. 持続性(Persistence):めげない努力
3. 柔軟性(Flexibility):新しい機会を「実現可能」と捉える
4. 楽観性(Optimism):信念、概念、態度、行動を変える
5. 冒険心(Risk Taking):結果が不確実でも行動に移す

さて、今の僕が「持っている材料(Given Means)」は何だろうか?