「父への手紙」。

4月4日。今日は、父の命日だ。因みに、父の誕生日は、4月27日。

桜の季節に生まれて、桜の季節に散っていった。

父が亡くなってから、21年。24才だった僕は、45才になった。時の経つのは本当にはやい。

ところで、父の名前は「正義(まさよし)」。妻の父の名前は「正吉(まさよし)」。

そして、本日(4/4)、弟の奥さんの弟さんの第一子が誕生した。因みに、弟さんの名前は「正淑(まさよし)」。

もうひとつ、付け加えると、僕らの結婚式の立会人をお願いした元H2Oの赤塩正樹さんの誕生日は、父と同じ4月27日。

単なる偶然なのか?神様の悪戯なのかはわからないが、僕は何かの縁を感じている。

ところで、昨日は、久しぶりにALBERTのオフィスにお邪魔し、元インタースコープの懐かしい面々に会った。山川さんと会うことが目的だった。

結果として、思いがけず、4時間も話をした。

山川さんと一緒にインタースコープ(インターネットリサーチ)の構想を考えたのが、1998年6月。あれからちょうど10年になる。

昨日は久々にクリエイティブな議論ができた。改めて、山川さんの才能を感じた。

デジタルガレージの林さんとJOI(伊藤穣一氏)も(共同創業者)、2004年の秋から、新たな関係でビジネスをしているし、僕らも何か、インタースコープの時とは違った関係でビジネスができるかもしれない。

ところで、話しを父のことに戻すと、父は生前、僕に、あることを繰り返し繰り返し、耳にタコができるほど言っていた。

「人生には必要なものが2つある。それは、『勇気』と『自信』だ」。

最近、父が生きていたらなあ・・・と思うことがよくある。

でも、父は55才という若さでこの世を去ったが、年老いた父の姿を見ないですんだのは、ひょっとしたら、僕にとっては幸せなことなのかもしれない。

今にして思うと、僕は父から、こうして「勇気と自信」をもらっている。

彼の耳に届くかどうかは分からないが、天国の父に、心から「ありがとう」と言いたい。

父に負けない父親になりたいと思う。

追伸:AERA「現代の肖像」

AERAの「現代の肖像」というコーナーで、インテリジェンス創業者のひとりである現「楽天球団オーナー兼社長」の島田亨氏の記事を読んだ。

彼は幼い頃、父親が借金を残して蒸発してしまい、とても辛い時代を過ごしたという。

サラ金の取立てが、当時住んでいた公団住宅の鉄の扉を激しく叩く。音がしなくなって外に出てみると扉に「死ね」と書いてあったそうだ。

褒められた話しではないが、実は妻の父親も、彼女が中学の頃、借金を作ったまま、暫く放浪生活をしていたことがあったそうだ。借金取りからの電話が100回以上も鳴り響くなか、彼女は高校受験の勉強をしていたらしい。

そんなこともあり、島田さんのインタビュー記事は他人事とは思えず、ついつい感情移入をさせられた。彼は、とても強い人だ。

僕には、彼のような生き方はできないが、他人の評価ではなく、自分の心の中にあるものを大切にしたいと思う。

追伸その2:アライドアーキテクツの中村さん面白法人カヤックの柳澤さん

AERAの「3社目の正直」で起業、という特集で紹介されていた。ふたりとも、才能豊な人だ。中村さんには「芯の強さ」、柳澤さんには「柔軟性」を感じる。

僕には彼らのような才能はないが、そういう才能のある起業家を発掘し、「投資育成事業」という係わりを通じて一緒にビジネスをしていきたいと思う。

ドリームビジョンの第一号投資先であるイミオの倉林さんには、彼らに勝るとも劣らない「才能」を感じている。イミオのメンバーと仕事をするのは、とても楽しい。