先週の金曜日。久しぶりに「福島正伸さん」の講演を聴きに出掛けた。
場所は、大前研一氏が経営するアタッカーズ・ビジネス・スクール(ABS)。ABSは初めてだったが、福島さんの講演を聴くのは、3度目か4度目だったと思う。
彼の話しは、いつ聴いても、何度聴いても、とても勇気づけられ、新たな発見がある。
僕は福島さんの話を聴いて、物事を成就させるには、物事が成功する(うまくいく)ための理由や条件よりも、自分がやろうとしていることに対して「諦めない理由」があるかどうか?の方が重要だということを学んだ。
また、市場性や収益性は「最後」に考えるべきことであり、最も大切にすべきことは、それが「自分が好きなことかどうか?」、そして、自分が手掛ける事業は、自分の「人生観」や「生き方」にリンクしていることが重要だということを学んだ。
何故なら、市場性や収益性は環境要因により変化するし、起業や事業というものは、統計的にみれば上手くいかないことの方が圧倒的に多く、必ず困難にぶち当たるわけであり、難しい局面に立たされた時、それを乗り越えられるか?
つまり、そこに「諦めない理由があるかどうか?」の方が重要だということ。
今までの僕の生き方を振り返ってみて、そのことが腑に落ちた気がした。
ところで、この夏、正確に言えば「6月」、僕はある大きな決断をした。
そのことは既にこのブログに書いたとおりだが、具体的に言うと、「挑戦する生き方」をテーマとしたメディ���を立ち上げることにした。
そして、それに伴い、事業内容や社内の体制も大きく見直すことにした(既に色々なことを大きく見直した)。
「挑戦する生き方」をテーマとしたメディアを立ち上げるに際しては、メディアビジネスに精通した人や僕を良く知る人に「どうすれば上手くいくか?」と相談に行ったが、メディアビジネスを知る人であればあるほど、それは「難しい」という意見やコメントを頂戴した。
でも、それはメディアビジネスに限ったことではない。
投資育成事業を「質・量」共に拡大しようと思っているが、それに関しても「難しい」という意見を頂くことが多い。
でも、僕はやろうと思っている。
僕は今までの人生において、自分の実力以上のことに挑戦し、挫けそうになる度に、色々な人から「勇気と自信」をもらい、助けていただき、そして、幸運に恵まれてきたと思っている。
そして、そういう「生き方」しか出来ないと思っている。
尚且つ、僕を応援してくれている株主の皆さんや一緒に働いてくれている仲間の努力に報いるためにも、商業的に成功させる責任がある。
自分の生き方を貫き、支援者の期待にも応えるのは簡単ではないが、それ以外に僕には「選択肢がない」。
優秀な人は「選択肢が多すぎて決断できない」と福島さんが言っていたが、そういうことなのかもしれない。
追伸:福島さんから聴いた話し。
大阪だったか名古屋だったか忘れたが、ある行政からの依頼で、福島さんが「創業」に関するセミナー(シリーズもの)を運営していたことがあったそうだ。
ある時、担当者から「同じ人ばかりが受講している」ので、色々な人に受講してもらえるようにできませんか?という相談を受けたという。
調べてみると、たしかにそのとおりなのだが、そこにおもしろい事実があった。
それは、福島さんのセミナーを何回も何回も受講している人ほど「創業率」が高かったということ。
それを聞いて、行政の担当者は納得し、そのセミナーはそのまま続けられたそうである。