今朝は、DCMという全米トップ10にランクされているベンチャーキャピタルを訪問。日本人で初めてのパートナーになった伊佐山さんとお会いし、彼の今までの経験を踏まえた知見や最近のVC動向などを伺った。
彼のことは、IVSのカンファレンス等で以前から知っていたが、出井さんの主催する会で初めて話しをし、こうしてオフィスを訪問させていただくことになった。
DCMを出た後はサンフランシスコに向かい、Just Answer!という「Q&A」サイトを運営するベンチャーを訪問した。創業者でCEOのAndyと、エンジェルとして出資もしているビジネスディベロップメント担当VPのRonと面談した。
Ronは自ら創業し経営していたベンチャーを大企業に売却した経験を持つ、いわゆるシリアル・アントレプレナーで、話しが盛りあっがった。
Just Answer!のユニークなところは、すべての回答が質問に対する専門家からのものであり、「有料」だということ。オウケイウェイブとは、その点が異なる。
月間の利用者は「400万人」。 Excellent !!!
Just Answer!のオフィスを出た後は、また、シリコンバレーに戻り、僕の10数年来の友人である吉川さんの「3度目のベンチャー」を訪問した。
彼は、最初の会社を日本で立ち上げた後、石黒さんという超優秀なエンジニアの方とシリコンバレーに渡り、VCから20MMドル(20億円!!)を調達し、ip infusion というルーター開発ベンチャーを立ち上げた。
一昨年、ip infusionをアクセスに売却し(なんと100億円近いディール!!)、3度目の挑戦を始めたところである。
オフィスを訪ねた後、彼の自宅に招待してもらったが、素晴らしいのひと言。
でも、ビジネスでそこまで成功しても、彼の考え方や行動は何も変わっていない。
ところで、今回のシリコンバレー出張は、とあることでの取材が主目的だったが、彼らの話しを聴きながら自分自身のことが整理でき、今後の自分が何をするべきか?ドリームビジョンとしてどうしていくべきか?がかなりクリアになり、そういう意味でも充実した時間を過ごせている。
また、ブログには書いていないが、初日の夜にお会いした方(日本人)は、50才の時にシリコンバレーでビジネスを始められた。
もうひとりの方は、東芝のエンジニアだった方で、彼は37才の時にシリコンバレーで起業。VCから19MMドルを調達し、あと少しでナスダックにIPOというところまで漕ぎ付けたらしい。現在は、ビジネスモデルをReDesign中とのこと。意思の強さを感じる。
こうしてシリコンバレーに来てみると、人生を懸けて挑戦している日本人がたくさんいることに気づく。
日本のメディアは、「堀江さん」だけでなく、彼らのような人たちがたくさんいることを、もっと広く日本社会に知らせるべきだと思う。
僕も、15年若かったら、シリコンバレーに来ていたかもしれない。
でも、人生は、いつどこで、何があるか分からない。
事実として、15年前の僕は、VCからお金を集めてネットベンチャーを興すとか、僕が創業に参加したベンチャーが上場するとか、そんなことは考えたこともなかった。
吉川さんにもらった「ラスト・レクチャー」にも書いてあることだが、「And be prepared. Luck is truly where preparation meets opportunity.(幸運は、準備が整った時に訪れる)」。
そう、何事も「準備が先」である。
「人生はすべて必然」。