みんな「自分が分からない」。

原因は分からないが、数日前から尾てい骨のあたりが痛くなり、今日の午前中、近所の整形外科に行った。

10時の開院後間もない時間にも係らず、待合室は子供を連れたお母さんで埋め尽くされており驚いた。その整形外科は皮膚科も併設されており、火傷をした子供や顔に湿疹が出ている子供を連れたお母さんがたくさんいた。

男性は僕だけの中、待合室のソファーに「そっと(かなり痛かった)」腰掛けて新聞を読みながら順番を待っていたが、日常生活とはこういうことなのだろうな・・・と思った。

運転手付きのクルマで移動している政治家の「先生達」には、こういう実感は分からないだろうと思う。

自民党の総裁選挙で党内が盛り上がるのはいいが、今日の日本社会において、議院内閣制という「間接民主主義」は、機能不全に陥っていると思う。

ところで、今日は病院を出た後、NPO法人ETICが主催する「地方都市における社会起業家支援」プロジェクトの戦略会議に参加させて頂いた。

守秘義務の関係上、詳細は申し上げられないが、他人の事業を「客観的」に分析し、戦略的論点を整理してアドバイスするのが仕事である。

20代の頃、曲がりなりにもコンサルティングファームにいた僕は、その手の仕事はそこそこ得意だと思うが、今日も実感したのは、他人のビジネスは「客観的」に見ることができても、自分のビジネスは「客観視できない」ということだ。

自分のビジネスというのは、自分がやりたいこと=「主観」であるので、それを「客観的」に分析できないのは、考えてみれば当然のことだが、それ故に、もどかしさも感じた。

しかし、僕が担当させていただいた2社の経営者の方々との議論を通じて、自分自身が置かれている現状を振り返り整理することができ、とても有意義な時間だった。

社内のメンバーともそのことをシェアし、今後の事業展開を考えたい。