激動の年。

11月最終日の今日は、ドリームビジョンの株主でもあり、10数年来の友人(先輩と言った方がよい)ふたりが、我が家に遊びに来てくれた。

最初は緊張していた僕たちの子供も、1時間半ぐらいするとだいぶ打ち解けてきて、とても楽しそうに遊んでいた。

仕事での成功はもちろん大切だが、こういった気の置けない友人との談笑や家族との団欒が、何よりの幸せだと感じるようになった。

ところで、10年前(35歳になった時)に初めて人生計画なるものを立てた時から、今年は、変化の年の「最終年」と位置づけていたが、僕の人生で今までにない「激動の年」となった。

明日から12月。来年は、良い年にしたい。

自分の意思で変えられるものにエネルギーを集中することが大切。

昨日は、かなり久しぶりにゴルフレッスンに行った。

自宅近所の普段は渋滞するはずのない交差点が「道路工事」で渋滞しており、イライラする。

次の交差点では、そのまま通過すればいいものをノロいクルマが黄色の信号で停止し、また、イライラする。

もうそろそろゴルフスクールに着くと思ったところ、今度は街路樹の切り倒しで片側閉鎖で、また、渋滞。イライラ。

そこで僕は考えた。今日は、こういう日なのだろう。

英語で言えば、It’s not my day today… という感じだろうか?

また、以前の僕は、渋滞にイライラすることはなかった。最近の精神状態を表しているのだろう。

自分の力で変えられるものと、自分の力では変えられないものとがある。

変えられないものにイライラしても何も始まらない。

自分の意思で変えられるものにエネルギーを集中することが大切。

追伸:レッスンから帰り、スーパーに買い物に行こうとすると、今度は工事車両が僕の行く手を遮る。It’s not my day today…(笑). でも、レッスンの成果はあった。次回のゴルフが楽しみ!!

音楽の効用。

先程のエントリーで「音楽」のことを書いたが、文明が発達する以前から「音楽」は人々の生活に無くてはならないものだった。

冷蔵庫も電子レンジも無い生活を送っているアマゾンの奥地に今なお棲息する部族にも、「音楽」は親しまれている。

物理的には新しいモノは創造しないが、音楽という存在は、人々の生活を「豊かに」してくれる。

人間は、感情の生き物である。

他人の評価はどうでもいい。

明日は「来客」があるので、久しぶりに家の中を片付けた。

リビングの壁際に置いてあるサイドボードのような家具の中段にオーディオを置いていて、その周辺に「CD」が散乱していたが、それをひとつひとつ片付けた。

僕の音楽の趣味は「雑食」で、アシッドジャズ、ブラックコンテンポラリー、ボサノバ、クラッシック、ハードロック、J-POPと、何でも聴く。

CDを片付けていると、懐かしい「平井堅」のCDを見つけた。「歌バカ」というタイトルの2枚組のものだ。

その中に、LIFE is….という曲があった。

その中に「自分を強く見せたり、自分を巧く見せたり、どうして僕らはこんなに息苦しい生き方を選ぶの?」というくだりがある。

他人の評価はどうでもいい。とにかく、自然体。

生命保険はだれのものか?

副題として「消費者が知るべきこと、業界が正すべきこと」という本を、ライフネット生命保険の出口さん(社長)が書かれた。

「正すべきこと」というひと言に、出口さんのアントレプレナーシップを感じる。

オポチュニティ(チャンス)に目を向けるのではなく、リスク(危険)を冒さない空気が漂うこの国において、「58歳」にして「ベンチャー企業」を創業し、60歳(還暦)にして、生命保険の免許を���得した人(出口さん)がいるのである。

56年ぶりの規制緩和(損害保険)とインターネットの普及を材料に、渡辺さん達と立ち上げた「自動車保険の見積り比較サイト(保険スクエアbang!)」等の「新興勢力」により、それまで「一律横並び=業界保護」だった自動車保険は、格段に安くなった。

ライフネット生命保険の出口さん、岩瀬さん達には是非、「生命保険」業界を「変革」していって欲しい。

「おくりびと」。

投資先であるイミオの小林さんのお兄さんと初めてお会いしたのは、まだ、暑さが残る頃だった。

小林さんのお兄さんは、松竹で映画の宣伝プロデューサーをされており、「第32回モントリオール世界映画祭グランプリ受賞作品」の「おくりびと」を担当されているとのことだった。

京都大学の大学院を修了(中退だったかな?)している小林さんのお兄さんということで、何となく「理知的」な方を想像していたが、実際にお会いしてみると、とても温和な方だった。

そのお兄さんから、とあることを頼まれ、その「頼まれ事」のひとつとして、まずは「おくりびと」を観に行くことになっていたが、何だかんだと慌ただしくしており、なかなか観に行けずにいた。

ようやく先日、何とか時間を作り、久しぶりに「映画館」に足を運んだ。

ご覧になられた方もいるかと思うが、「おくりびと」とは「納棺士」のこと。望んでなろうとは思わない職業だろう。

「おくりびと」という映画は、普段の生活では登場することのない「納棺士」という地味な職業をテーマに、「人生の最後」が持つ「意味」や家族や夫婦の「愛情」、そして、友情をテーマに、ユーモアと繊細なタッチを織り交ぜて描かれている叙情詩である。

主演は、本木雅弘。彼の妻役を瑞々しく演じていたのは、広末涼子。そして、助演男優には、山崎努。彼の圧倒的な存在感は、「おくりびと」という映画をとても重厚なものにしていた。

本木雅弘が演じる主人公の「小林大悟」は、3才の頃から、父親の勧めにより、チェロを習い始める。

そして、オーケストラの一員になることを「夢見て」努力を重ね、遂に、その夢が叶ったと思った次の瞬間、彼が所属していたオーケストラは解散となる。

彼の元に残ったのは、チェロを買うためにした「1,800万円」の借金。

思い悩んだ結果、彼は「夢」を諦め、チェロを手放す(売る)。

そのシーンで彼が放ったのは、「これ(チェロ)が自分の『夢』だと思っていたが、そうではなかった。(チェロを手放して)むしろ、心が軽くなった」というひと言。

華やかな世界を諦めて、傷心のまま故郷の山形に帰り、職探しを始め、ひょんな縁で「おくりびと」の仕事に就く。

最初は、妻に自分の仕事を隠し、疑問を感じながら仕事をしていた主人公だが、徐々にその仕事の奥深さに目覚め、妻が自分の仕事を知り実家に帰ってしまった後も、淡々と仕事を続けていく。

そんな映画だった。

「おくりびと」を観て、僕は以前、他人の評価を気にして、誰かに認めてもらうために仕事をしていた頃があったことを思い出した。

それは「夢」ではなく、「無い物ねだり」であり���「コンプレックスの裏返し」だった。

そして、「他人という鏡に映った自分を見るのではなく、自分の内面にある鏡を通して自分を見つめない限り、本当の心の安らぎは訪れないよ」という、ある人に贈られた言葉を思い出した。

他人の評価ではなく、自分が評価することに取り組むことが大切である。

蛭田さんが言っているように、「評価」は目的ではなく「結果」である。

小林さんのお兄さんに、感謝をしなければ・・・。

祝「横峯さくら」選手、今季初勝利!!

ゴルフ好きの方は既にご存知のとおり、今季は常にベスト10入りをキープするなど、勝てそうで勝てないでいた「横峯さくら」選手が、先週の「大王製紙エリエールレディスオープン」で遂に今季初勝利をあげた。

彼女は、同年代の「宮里藍」や「上田桃子」と比較して、淡白な性格だとか、勝利に対する欲がないなどと言われることが多いが、他人と自分を比較することなく、淡々と自分のプレーに徹しており、ブレない人間ではないかと僕は思う。

マスコミは、どうすれば発行部数が伸びるか?売上が増えるか?を考えて記事を書くわけで、彼女を応援するのが仕事ではない。

そんな中、文藝春秋の「ナンバー」という雑誌は、アスリートの「生き方」や「パーソナリティ」に照準を当て、表には出ない彼らの苦悩と共に、華やかな世界の舞台裏を紹介している。

僕が始めた「挑戦する生き方」というメディアも、起業家が起業家の「生き方」や「苦悩」を紹介することで、読者の方々だけでなく、起業家自身にも「勇気と自信」をもたらすことができたら・・・と思っている。