「日本情緒」を失くしてはいけない。

東京は今、夏祭りや盆踊りの季節。

写真は、恵比寿駅前の広場で明日と明後日と開催される「盆踊り」の会場。

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どんなにTwitterが流行ろうと、クラウドコンピューティングの時代になろうと、変わらないものがある。

日本情緒を失くしてはいけない。

「戦略思考」とは何か?

~教育を通じてよりよい世の中に ”気づき” と ”感動”の 種まきを~ というスローガンを掲げている「ウィル・シード」というベンチャー企業がある。

創業者で社長の船橋さんとは数年前に知り合っていたが、昨日、船橋さん自らが開発した、創業時から続いているプログラムの体験セッションに参加させていただいた。

ひと言で言うと、固定観念に囚われず、フレキシブルに物事を考えるための「体験型研修」であるが、その体験を通じて実感したのは、中途半端に「材料」や「知識」があると、環境要因に敏感になるとか、自社(自分)の強みを突き詰めようとかという、いわゆる「戦略思考」が鈍くなるということである。

中途半端にというか、そこそこに出来てしまうので、危機感が醸成されにくいのだろう。

圧倒的に強い(総合力)か、ニッチに徹するか?(強みを明確にし、自分が勝てる市場と戦略を明確にする)が重要だということだが、それは、誰しも「知識」としては理解している。

でも、凡人は、実際に「体験」しないと、自分のものにならないのだろう。

とても勉強になった半日間だった。

船橋さんに感謝!!

反復練習

最近、随分前に読んだ本を何冊か読み返した。

内容自体を覚えていなかったり、また、以前に読んだときは目に留まらなかったところに目が留まったりとか、新しい発見がたくさんある。

読む本人が変われば(成長すれば)、本の持つ意味も変わるということだろう。

スポーツは「反復練習」が大切だが、知識や情緒の面においても「繰り返し」てみることで学べることがある。

新しいものに飛びつくことだけが勉強ではないことを実感。

自分に期待し過ぎてはいけない。

ゴルフ好きの方は既にご存知のとおり、「宮里 藍」選手が、悲願の米ツアー初優勝を決めた。

一時期は極度の不振に喘ぎ、その間、上田桃子や諸見里しのぶ、原江里菜等が台頭してくるなか、精神的に辛い日々を過ごしたことと思う。

これは、たまたまラジオで耳にした話しだが、「宮里 藍」選手の復活のきっかけとなったのは、スウェーデンのナショナルチーム?のコーチとの出会いだったという。

そのコーチは「宮里 藍」選手に、こう言ったらしい。

「自分に期待し過ぎてはいけない。すぐに結果を求めないこと」。

色々な考え方があるし、性格は人それぞれであり、何が功を奏するかは人によって異なると思うが、自分で自分にプレッシャーをかけるのはやめて、結果を焦らず、「プロセスに集中する」ことが良い結果に繋がるということだろう。

考え方をちょっと変えるだけで、心が軽くなることが多々ある。

人間は、メンタルな生き物だと思う。

「宮里 藍」選手のようなレベルの人であっても・・・。

「ユニクロ」が海外でも強い理由。

明治大学の大石教授が主催するグローバルマーケティング研究会で、ユニクロの海外事業を担当している方のお話を伺う機会があった。

日本では大手百貨店に一斉出店、海外ではロシアへの進出が決定し、絶好調のユニクロだが、海外事業(イギリス)での失敗など、普段は聞けない、とても参考になる話を伺うことができた。

イギリスでの失敗の原因は、What’s UNIQLO ?(ユニクロの理念)をきちんと浸透させることができないまま、現地社長・現地幹部に権限委譲をしてしまい、ユニクロの良さを発揮できなかったことや、夏でも湿気が少ないイギリスの気候をよく理解せずドライポロシャツを販売したこと(商品のミスマッチ)などにあったという。

一方、シンガポールでの出店に関しては、計画比200%超の水準で推移しており、大きな成功を収めているそうである。

その「成功の理由」は色々あるようだが、「なるほど」と思ったのは、出店前の時点で、シンガポールにおける「ユニクロの認知率」が、なんと「40%」もあったということ。

要するに、マーケティングの最初の一歩である「認知度」の獲得が、既に出来ていたということ。

そのような経緯を踏まえて、ユニクロの海外事業の今後の方針は、「世界の主要ファッション都市における旗艦店」+「アジア市場でナンバーワンとなる(アパレルにおいても、ジャパンブランドが機能する市場)」ということだという。

自分にとって「有利な市場(自分の市場)」はどこか?を考えて、そこで勝負することが大切だということ。

何事も原理原則はシンプルである。

しかし、あの柳井さんでさえ失敗することがあるわけで、我々のような凡人が失敗するのは当然である。

問題は、失敗から何を学べるか?である。

今までの「自分の歴史」を振り返ることで、そこから学べるものがあるように思う。

古いものを出さなければ、新しいものは入らない。

今日のエントリーのタイトルは、僕が好きな「相田みつを」の言葉である。

彼は「人生」というものを独特の視点から掘り下げ、とてもパワーのある言葉の数々を紡いできた方だが、人間の「生き方」だけでなく、国家のあり方を考察するにおいても、参考になるような気がする。

今日の日経夕刊に、貿易統計として「輸出の落ち込み縮小」という記事があったが、これは、日本社会の近代化とイコールの「加工貿易」の流れでの話であり、輸出「増加」ならまだしも「落ち込み縮小」では、ここから新しい何かが始まるという高揚感は、僕には感じられない。

トヨタも日産もホンダも、世界販売台数の約半分を「日米」市場に依存し、尚且つ、新興国でも富裕層向けの中型車以上の車種で稼いできており、小型車に強いスズキがインドでの販売台数を伸ばすなか、トヨタとホンダは販売台数を減らしている。

その「構造」が、ここ数ヶ月の「スズキ」の株価に表れている。

マイナーチェンジではなく「フルモデルチェンジ」が、僕自身も含めた日本人全員に求められている。

「官製不況」極まれり。

「官製不況」という言葉があるようだが、一度は解禁になった「市販薬のネット販売が禁止」になったり、「専門業務以外の登録型派遣」を「禁止」にする法案が検討されていたり、どうにも解せない動きが目立つ。

また、そもそも政府には「富の創出」能力はなく、国民によって創出された富の再配分(税金の再配分)が仕事のはずが、未来の税収を充てにして「赤字国債」を乱発したりと、理解に苦しむことばかりである。

誰かが「政治家の仕事は選挙ではない」と言っていたが、おっしゃるとおりである。