ステーキがご馳走ではなくなった日本社会。

急に気温が下がり季節が進んだ文化の日の東京は、とてもよく晴れた一日だった。

ところで、ちょっと用事がありクルマで出掛けた際、「ステーキ半額」という看板を見掛けた。

考えてみると、僕が小中学生の頃は、ステーキはご馳走であり、家族みんなでレストランに出掛けるのが楽しみだった。

あれから30年。ステーキはむしろ、不健康な食べ物になり、半額(というか、いつも半額なのだけど)にしないとお客さんが来てくれない時代になった。

日本はそれだけ、豊かな社会になったということだ。

3年や5年では社会は大きくは変わらないが、10年、ましてや20年30年と経つと、確実に世の中は変わる、それも技術やサービスだけでなく、人々の「意識(価値観)」が変わるということを、何気ない道路沿いの看板で実感した。

2020年の日本は、どういう景色をしているのだろう?