「バイオリンの発表会」と「ドラッカー」の教え。

今日は上の子が3歳の時から習い始めたバイオリンとピアノの発表会があった。

横浜ベイクォーターで聴いたジャズのバイオリンに興味を持ち、それから3カ月、習いたいと言い続けていた。

続けられるのか?と思い、聞き流していた妻も根負けし、3歳になった冬から、近所の先生のところに通うことにした。

レッスンに通う以外は殆ど練習をしないので上達はしないが、自分から言い出しただけあってか、3年以上、続いている。

バイオリンはともかく、音楽は大好きで、家にいる時は、何をしている時も大きな声で歌をうたっている。

僕に似たのか、飲み込みは早いが基本をきちんと勉強しようとせず、感性に任せて自己流でやろうとする傾向がある。

しかし、何かを極めようとするなら、基礎が疎かでは覚束ない。

30代半ばで英語を学び直し、40歳を過ぎてからゴルフのレッスンに通うようになったが、効果は的面に表れている。

そして、何事も継続は力なりである。

そういえば、ドラッカーはこう言っている。

「成果をあげる者は時間と戦わない。ゆっくり進む」。

こうも言っている。

「(成果をあげる者は)一度にひとつのことしかしない」。

イノベーションには、コミットメントが必要不可欠ということだ。

色々と浮気しては、成果は期待できない。思い切って「捨てる」ことが必要だ。

「人生は短い」。

しかし、何かを成し遂げるには「時間」が必要である。

そして、時間は「保存できず」、「若さ」という「賞味期限」がある。

ドラッカーは、こうも問う。

人生を終える時、何と「記憶」されたいか?

50歳になってもこの問に答えられなければ、時間を無駄に過ごしたことになる。

さて、50歳まで、あと一年、悔いの無いように頑張ろう!

追伸:小さいながらも満員のホールで、我が子の演奏に固唾を呑む「真剣な聴衆」。人に何かを教えるというのは、素晴らしい職業だと思った。

僕は「起業とは何か?イノベーションとは何か?」「それらには何が必要か?」を自ら実践し、それを若い人達に伝えていこう。

iPhoneからの投稿

「8社目の創業」と「40代ラストラン!」。

今日は僕にとって「49歳」の誕生日。と同時に「8社目」の「誕生日(創業記念日)」でもある。

因みに、亡くなった父は「末広がり」の「八(8)」が大好きだった。

実は、結婚式さえ「仏滅」に行った僕は、大安にはさして興味はないが、司法書士の方が直近の「大安」は「3/30」ということで、僕にとって「8社目の創業」となるサンブリッジ グローバルベンチャーズ(SBGV)100%出資の新会社の登記を、僕の誕生日(3/30)にしてくれた。

この新会社で何をするかは、近日中にプレスリリースを出すので、乞うご期待!

ところで、最近はとにかく忙しく、この4月から小学生になる長男が「お父さん、僕は最近、ひとりでご飯(夕飯)を食べて、ひとりでお風呂に入って、ひとりで寝てばっかりだよ・・・。一週間(平日)に一日でいいから一緒にご飯を食べて、一緒にお風呂に入って、一緒に寝てよ!一日でいいんだよ!!」と懇願してきたこともあり、誕生日の今日は、19時に帰宅し、彼にとっては少し遅めの夕食を家族3人で食べた。

先月生まれた次男が夕方はグズるらしく、妻が彼をあやすのに精一杯で、長男は何でもひとりですることになり、大人の事情を理解している彼も、我慢の限界に達していたようだ。

「一緒に何々してよ!」などと言ってもらえるのは、自分自身の経験からも、せいぜい中学に入るまで。あと6年である!

その貴重な時間を極力、彼と一緒に過ごせるようにしたいと思っている。

ハーバードビジネススクールでの授業で、そのことを教えているらしいが、どんなCEOに訊いても、亡くなる前に、もっと仕事をしておけば良かったという人はいないらしい。

みんな「もっと家族と一緒に過ごすべきだった」と思うという。

話は変わるが、インタースコープを立ち上げた時(37歳。3度目の年男の翌年)、30代の最後の3年間を充実した時間にしたいと思ったことを思い出す。

あれから「一回り(干支)」。今度は、4度目の年男の翌年・・・。

「神様」と「周囲の皆さん」と「家族」に心から感謝をし、「40代ラストラン!」を悔いの無い時間にしたい。

「人生は短い」。「人生はすべて必然」。「人生には『勇気』と『自信』が必要だ」。

40代ラストランの心境で少々リライトし、近日中にSBGVのサイトにも代表者挨拶を掲載します!!

「KLab真田さん」のスピーチとバンデューラの「代理体験」

昨日の弊社創業記念パーティは、年度末で尚且つ生憎の雨にも関わらず、約120人の方々にご来場いただき、盛大に開催することができました。

この場をお借りして、ご来場下さった皆様に心よりお礼を申し上げます。

ところで、昨日のパーティで、KLab 株式会社の真田さん(CEO)にアドリブで締めのスピーチをしていただいた。

その内容はとても素晴らしかったので、是非とも皆さんに共有させていただきたい。

真田さんは学生時代、リョーマという学生ベンチャーを立ち上げている。

僕は、真田さんの笑顔と、事業に失敗して17億円の借金を抱えても自己破産せず、自力で完済した、その強靭なハート(精神力)の大ファンだ!凄い人である。

さて、リョーマで一緒だったメンバーには、その後、新たに起業し、上場社長や役員となった人が計17人もいるという。

真田さん曰く、そんなに優秀な人間が集まっていたわけではないし、そんなに優秀な人間を集められるわけがない、という。

では、なぜ、そんなに多くの上場創業社長を輩出することができたのか?ということを、当時の仲間と議論をしたことがあるそうだ。

結論は、ふたつ。

1. ある集団(組織)から「成功した人間」が「ひとり」出ると、「あいつに出来るんなら、オレに出来ないはずはない!」という発奮効果を生み、次々と「挑戦者」が表れる。

2. 若い時に「強烈な原体験」を経ると、もう、その「刺激」無しでは生きていけなくなり、一度は、大人しい生き方をしたとしても、やっぱり自分でやりたい!となり、起業する。

実は、僕が1991年3月(当時27歳)の時に、人生で初めての会社を設立した時も、2000年3月に、現ALBERT代表取締役会長の山川さん達とインタースコープというネットベンチャーを創業した時も、僕にとって近い存在だった人達の姿に刺激されたことが原因のひとつになっている。

そのようなことを、組織論や教育の世界では著名な「バンデューラ」という研究者が「自己効力感(Self Efficiency)」という概念として提唱している。

その「自己効力感」は、次の要素で構成されている。

1. 達成体験(文字通り、何かを達成した経験)
2. 言語的説得(周囲からお前ならできる!と励まされる)
3. 代理体験(周囲の人間が頑張る姿を見て、自分も頑張ろう!と思う気持ち)
4. これは失念した!

学術研究の世界では、その重要性は上記の順番のとおりとされているらしいが、僕は自分自身の経験から「1. 達成体験」と「3. 代理体験」の2つの重要度が大きいと思う。

そういう意味では、昨日の創業記念パーティのような場で、KLab 真田さん、ネットイヤー石黒さん、MOVIDA JAPAN 孫 泰蔵さん、日本人で唯一、故スティーブ・ジョブズ主催の Executive Meeting メンバーだった元アップルの前刀さん等、錚々たる人達を間近に見ているサンブリッジ グローバルベンチャーズでインターンをしてくれている学生たちは、普通の学生生活では経験できない「刺激的な原体験」をしているはずである。

僕自身、22歳で初めて行った New York での体験や20代で起業した経験が、今の自分を創っている。

日本のスタートアップシーンを活性化することは勿論、日本社会に対して「破壊的イノベーション」を創造し、活気溢れる国にしていくことの一助となれるよう、頑張ってやっていきたい。

ところで、昨日の創業記念パーティで「企業理念」に関する話をするはずだったが、直前に某経済紙の取材を受けており、すっかり失念してしまった!

でも、創業記念パーティに向けて急ピッチで準備してきたウェブサイトをモニターに投影しておけたので、僕の想いはご来場下さった皆さんに伝わったと思う。

「思考は自己実現する」。

僕の人生が証明済みである!

「創業記念パーティ」と「企業理念」。

今日は、僕にとって何度目かの「創業記念パーティ」。

たった2年半前の2009年8月。僕はその先の人生が描けず、失意のどん底にいた。

でも、法政大学経営大学院(MBA)教授の小川先生に拾っていただき、MBAで教えるようになり、だいぶ元気になった頃、今度は2年半ぶりに再会したサンブリッジ創業者のアレン・マイナーから手伝って欲しいと頼まれ、その一年後の今日、このような素晴らしい機会に恵まれた。

僕の人生は起伏に富んでおり、飽きることはない。その代わり、すこしばかりタフなハートが要求される。

ジェットコースターのような人生を歩んでいるうちに、少しずつ、イマチュアなハートが鍛えられてきた。

昨年の今頃も同じようなことを書いたが(色々なことがあり過ぎて、随分昔のことのように感じる)、僕の人生は、ほぼ例外なく、大きな変化は「3月」に起こる。

最初の会社を設立したのは、1991年3月27日。
現株式会社ALBERT代表取締役会長の山川さん達とインタースコープを設立したのは、2000年3月9日。
ドリームビジョンを設立したのは、2006年3月4日。

そして、サンブリッジ Global Venture Habitat 東京オフィサーに就任したのは、2011年3月1日。

サンブリッジ グローバルベンチャーズの設立は2012年1月5日だが、創業記念パーティは3月23日。

因みに、僕の誕生日は、1963年3月30日。

今日の創業記念パーティで僕が話したいと思っていることは、僕にとって7社目の創業にあたる新会社の「企業理念」。

サンブリッジ創業者のアレンから「平石さんの好きなようにやって下さい」と言われて、僕が最初に決めたことは「企業理念」だった。

考えてみると、僕の原動力は、最初の会社を創った時から終始一貫して変わっていない。

僕がやりたいことは「社会の変化を発見し、そこにイノベーションの機会を見出し、それを実現すること」だ。

最初の会社(CREED EXECUTE INC.)の企業理念は「私たちは法人・個人という枠を超え、社会的資源の有効活用による新しい価値の創造とそのビジネスとしての仕組みを創ることをすべての活動の指針(CREED)としています」だったし、インタースコープの時は「科学的アプローチと徹底した人間主義により、新たな社会的価値を創造する」だった。

新会社の企業理念は「『世界に挑戦する人』を創出し、広く社会に『勇気と自信』と『希望』をもたらす、『グローバルイノベーション』を創造する」。

僕の起業家としての21年間の人生を凝縮させ、そこにサンブリッジのフレイバーをブレンドさせて策定したものだ。

イチローが言うように、人間ひとりの力では大きなことはできない。

でも、世の中の流れを感じ取り、そこにチャンスを見出し、仲間を募り、理念とビジョンを共有し、自らが定めた理念とビジョンの実現を心底信じ、そのことにコミットし続ければ、僕は必ず、想いは実現すると思っている。

失われた20年に追い打ちをかけるように3.11が起こり、僕の郷里の「福島県」は「フクシマ」となり、政治は機能せず、既得権益にしがみつく人達が改革を阻む今日、世の中に「勇気と自信」と「希望」をもたらすような大きなことを成し遂げたい。

そのことを創業記念パーティにご来場下さった皆さんに約束してしまおう!

追伸:予報では生憎の空模様。一人でも多くの方がいらしてくれますように!

DCM伊佐山さんとの3年ぶりの再会。

今回は公私ともに慌ただしくしており、シリコンバレーに来ることを事前に連絡していなかったのだが、facebook のお陰で色々な方からご連絡を頂き、貴重な再会をすることができた。

僕たちのようにネットビジネスの世界に生きている人間にとって、facebook は完全に社会インフラになっていることを改めて実感した。

さしずめ「オンライン掲示板」という感じである。

そんなことで昨日は、DCMというシリコンバレーでも有名なベンチャーキャピタルの伊佐山さんと約3年ぶりに再会した。

伊佐山さんとは、元ソニーCEOの出井さん(現クオンタムリープCEO)が主催されている会合で知り合い、サンドヒルにあるDCMのオフィスを訪ねたことがある。

当時の僕は、思うように行かなかったドリームビジョンの仕事を大きく変え、人材紹介業を閉じる決断をし、今から考えると、どう考えても上手く行くはずのないオンラインメディアを立ち上げた直後だったのだが、その取材でシリコンバレーに来ていた。

僕が立ち上げたメディアは「挑戦する生き方」がテーマで、人生を懸けて何かに挑戦している人の姿を紹介することで、人生を生きる「意味」や困難に立ち向かう「勇気と自信」を持つ「きっかけ」を提供することが目的だった。

伊佐山さんは、僕が取材をさせていただいた後、約3年ぐらい、日本に本拠地を移し、DCMが運営するファンドに日本の投資家から投資してもらうための営業活動をしていたそうだが、「外資」のファンドに出資してもらうことは決して容易いことではなく、とても苦労をされたという。

そんな中で、僕が書いた記事が「自己紹介」ツールとして「とても役にたった」という、嬉しいお話を伺った。

僕は、ドラッカーのいう「イノベーションの7つ機会」と、彼がその中で最も成功確率が高いという「予期せぬ成功」という概念にとても納得しているが、伊佐山さんの話で、ドラッカーの原理を改めて実感した。

元SONY米国法人の本間さんという方からも同じようなことを言っていただいたことがあり、経済的には、少なくとも直接的には、何の成果をもたらさなかったが、それを補って余りある成果があったののかもしれない。

ひとつだけ、自信を持って真実だと言えるのは、どんなことでも「一生懸命」に「取り組む」ことが重要で、今回の再会も、僕が一生懸命に彼のインタビュー記事を書かなかったら、実現していないだろう。

時間はかかるかもしれないし、苦労はすると思うけど、必ず、努力は報われる。

もし、そうでないとしても、努力すらしなければ、絶対にチャンスはやって来ない。

@EVERNOTEの会議室

iPhoneからの投稿