「成功を追わない」生き方。

サンブリッジ グローバルベンチャーズを設立し、外国人との仕事や海外での活動が増えたことで、自ずと英語で仕事の話をする機会が多くなった。

昨日(5/22:米国西海岸時間)は、シリコンバレーでも著名なシードアクセラレーターの「500startups」で「Japan Day !」というイベントを行い、その主催者の一社として、自分自身と会社の紹介を英語で行った。

「Japan Day !」は、日本市場に興味のある USスタートアップ(ベンチャー企業) に対して、彼らのサービスをローカライズし、日本市場参入を支援するプログラムの Kick-off イベント。

以前は、なんとか「カッコイイ英語」を話そうと思うあまり、自分に過度なプレッシャーをかけてしまい、また、欲張って難しい表現をしようとして思うように話せないことがあったが、あるメルマガを読んだ頃から、今の自分の実力をそのまま出せば良いと思えるようになり、あまり緊張せずに済むようになった。

いまから12年前、インタースコープというネットリサーチのベンチャーを創業した年に、初めて200人以上もの聴衆の前でプレゼンテーションをする時にとても緊張したことがあったが、当時、社外取締役だった熊平さんという方から「自分を実力以上に見せようとするから緊張してしまうんです」と言われたことを憶えている。

また、数カ月前に読んだメルマガには、「成功を追わない」という「生き方」が紹介されていた。

そう。実力以上のことはできないわけで、エゴを捨てて、ただただ素直に今の自分ができることをすればいいのである(そうすれば緊張せず、普段の実力が出せる)。

そう言いつつ、Ninjarous のパートナーであるMOVIDA JAPAN の松村さん(ロンドンの帰国子女)、リチャード(日系人)、加藤さん(日米のハーフ)のキレイで知的な英語を聞くと、素直にカッコイイなあ・・・(僕もあんなふうに話せたら・・・)と思うのは事実。

ということで、英語の勉強を再開しようと思っている。@San Francisco Int’l Airport

「人口構造の変化」と「既に起こった未来」。

長男のヒップホップのレッスン中は、溜まったメールの読み書きをしたり、仕事が捗る時間なのだが、先程のエントリーで書いたとおり、MacBook Pro から MacBook Air へのデータ移行中で、Mac が使えない。

そこで、何度か目のドラッカーの「イノベーションと企業家精神」を読み返している。

「イノベーションの第五の機会:人口構造の変化に着目する」に、こんなことが書いてあった。

「人口の増減、年齢構成、雇用、教育水準、所得など人口構造の変化ほど明白なものはない。いずれも見誤りようがない。それらの変化ぎもたらすものは予測が容易である。しかもリードタイムまで明らかである。

20年後の労働力はすでに生まれている。45年後に退職年齢に達する人たちはすべて、現在すでに労働力となっている。しかも多くの場合、現在と同じ職種で働いているはずである。さらに、現在20代の前半から半ばの人たちが働く今後40年間の職種も、これまで彼らが受けた教育によってほぼ規定されている」。

特に、最後の一文は、決定的である。

人生や仕事の成果は「持って生まれた才能 x 教育 x 本人の努力」という3つの変数で決まると言っていいだろう。

勿論、どこの国に生まれたかや、運を持っているかどうかも重要な変数だが、それらも「持って生まれた才能」に含めて考えれば、「幼少期や若い頃」に、どこで、どのような教育を受け、どんな組織で、どんな仕事をしたか?することができるか?は、その人の人生に大きな影響を及ぼす、ということだ。

現代社会の問題は、初期値でその後の人生が決まってしまう確率が高いということだ。

一言で言えば、教育には「カネ」がかかる、ということだ。

教育の成果は「経済的には測れない」。但し、教育に必要な資源はすべて、「経済的資源」である(ドラッカー)。

ミルトン・フリードマンが言う「教育のバウチャー制度」を含めて、教育のあり方を根本的に見直す必要がある。

僕のこの先の人生で手掛けたいと思っている。

iPhoneからの投稿

次男の寝顔と MacBook Air。

2月下旬の時もそうだったが、出張前はどうしても仕事が立て込み、疲れがピークに達する。

今回も一昨日から体調が悪くなり、掛かりつけの医者に行った。

今日の深夜のフライトで米国に行くのだが、羽田から午前00:05分のサンフランシスコ便が就航するようになり、時間効率的には勿論、時差ぼけが酷い僕にとっては、現地に着いてからの体調がかなり楽になった。

ところで、2週間前に届いたMacBook Air をようやく開封した。

6年前に6年ぶりにMacに返り咲いた時ほどの感動はなかったが、それでも、やはり、Macには人の心を動かす何かがあると思う。

Jobs の偉大さを改めて感じる…。

そのMacBook Air に、MacBook Pro からデータを移行中で、実はMacが使えないw。

話は変わるが、2月に生まれた次男は、先月下旬から、かなり笑うようになった。

この4月から小学生になった長男は、端正な顔立ちをしているが、次男は、平石家の血筋を受け継いだようで、朴訥とした顔と体型をしている。

性格も全く違いそうだ。

長男は、顔立ちや体質は妻方で、性格は僕に似ている。
次男は、顔立ちや体質は僕似で、性格は妻に似ているような気がしている。

兄弟であっても、それぞれに「個性」がある。

本来、教育というのは、その子が持って生まれたものを引き出してあげるためのもののはずが、高度経済成長の弊害なのか?全く逆のことをしている側面がある。少なくとも、僕はそう思う。

ビルゲイツが言っているとおり、個々人に教育内容を合わせるべきにも関わらず、学ぶ人が教育内容に合わせている。

ドラッカーの言う「業績ギャップ」である。

その「業績ギャップ」も、テクノロジーの進歩で解決される日が来ると思う。

僕たちが、その解決に貢献できたら嬉しい。

さて、そろそろ、長男をヒップホップのレッスンに連れて行こう!

iPhoneからの投稿

アジアの「ウミガメ」 by 加藤さん

束の間のGWは子どもの世話で終了。また、慌ただしい日々が始まった。

サンブリッジ グローバルベンチャーズに加えて、企画準備会社とはいうものの「農業革新ラボ」を立ち上げ、法政大学MBAの今年度も始まり、第二子は、まだ3ヶ月で手が掛かる。とにかく時間はない。

そんな中、毎週日曜日、長男を連れてくるヒップホップの教室は、テンポの良い曲がかかり、気分を高揚させてくれる。

ところで、そのヒップホップ教室でテンポの良い音楽を聞きながら、ネット業界の方なら誰でも知っている「日広(現GMO NIKKO)」創業者の加藤さんのエッセイ?を読んだ。

彼が、現KLabの真田さんやGMOインターネットの西山さん達と学生ベンチャーを立ち上げ急成長していったプロセスや、その後、ビジネスのルールが変わったことで敢なく破綻したこと、また、加藤さんが日広という雑誌広告の代理店を創業し、後にインターネット専門の広告代理店にシフトし、また、急成長していった時期のこと(僕はこの時期に彼と知り合った)など、彼の今までの起業家人生がリアリティを伴って綴られており、読んでいる僕自身が疑似体験をするような感じで、気持ちが揺さぶられた。

やはり、何かに挑戦し、困難を克服し、前進していく人や生き方が僕は好きだ。

今年中に、彼を訪ねてシンガポールに行って来よう。

ところで、彼の言う「ウミガメ」の話は、僕の古い友人でもあり、シリコンバレーで2社目となる「miselu」というソーシャル楽器なるビジネスモデルにチャレンジ中の吉川さんも、異口同音に言っていたことだ。

1995年。まだ、インターネットが世に出たばかりの頃、彼がデジタルマジック・ラボ(DML)というウェブ制作ベンチャーを立ち上げた頃、硬直した日本の社会構造に辟易としながら、一回、日本を出て、政府から戻ってきて欲しいと懇願されたら戻って来よう!という話をしていたことを思い出す。

あれから17年。僕は、まだ、こうして日本に留まっているが、彼は、有限実行している・・・。

ところで、僕たちの長男は、3歳になる直前、自分から言い出してバイオリンを習いだした。でも、殆ど練習はしない。

それに較べて、最近は家の中でもクルマの中でも、僕の iPhone でダンスミュージックを聞きながら、片言の英語を口ずさり、ヒップホップの練習に興じている。

やってみて、これは違う・・・と思ったら、軌道修正すればいい。

「石の上にも三年」とは言うが、「Rolling stones gather no moss.(転がる石にコケもさず)」とも言う。

物事には必ず、2面性がある。

これなら高いモチベーションを保って挑戦し続けられる!というものを見つけることが大切だ。

そして、見つけたら「地道な努力」と「献身」が必要である。

facebook に書いたとおり、プロゴルファーの深堀圭一郎選手は「アイアンのロフトを0.5度寝かして、0.3度アップライトに」するなど、地道且つ緻密な努力を続けている。

そして、ほんの0.3 や 0.5 度の違いを活かせる「技術」を持っているということである。

その次元に至っても尚、努力を続けている。

自分自身を含めて、文句を言う前に、努力をしないとね!

@ヒップホップ教室

追伸:ヒップホップ教室に来ている小中学生たちは、みんな、楽しくて仕方ない!というオーラを全身から放っている。彼女(女子が殆ど)達の中から、プロとして活躍する人が出てくることを期待したい!!