5月最終週から6月初頭に掛けて、投資先のファウンダー達が来日していた一週間は、毎日、朝から晩までアポがビッシリで(僕が入れたのだけど)、とにかく忙しかった。
そのブログは「先週はとにかく忙しかった・・・」という書き出して始まっているが、今となっては、もう一ヶ月近く前のことになる。
その間、次男は、右手小指の剥離骨折。ようやく右手が治ったと思ったら、今度は蚊に刺されたのだろうが、アレルギー体質のせいで身体中に湿疹が出て、痛いだ痒いだのと大騒ぎ。
先週土曜日 (6/22)は、彼のピアノの発表会があったのだが、そんなことで、途中、思うように練習ができず、本人はもとより、家庭教師役の妻は、ストレスの溜まる数週間だった。臨床心理士という特殊な仕事をしている彼女は、急に面談をキャンセルしたり変更することはできず、次男の通院は、僕の仕事になった。そういう時に限って、仕事は極めて重要且つ難しい局面に突入し、近年になく緊張感が高くストレスフルで、精神的にギリギリな状態の数週間だった。
実は、このブログは、フィリピンに向かう飛行機の中で書いている。IGNITE2019というフィリピンを代表するカンファレンスの WILDFIRE なるピッチコンテストの審査員として参加するためだ。ひょっとしたら、このブログも、書きかけのまま、暫く放置されてしまうのかもしれない。
※MCの二人。進行がとても上手である。
※ピッチの審査員がひとりひとり、インタビューされていた時のショット。僕が一番目だったw。少し緊張!
話は変わるが、といいつつ、ここ数週間の状況に関することなのだが、ある親しい友人から、こう言って心配されたことがある。
「平石さんは、心の平静を保つことが、パフォーマンスに大きく影響するので、心配しています」。
仰る通りである。そのことは、僕も自覚している。
願わくば、強みはそのままに、弱点を無くしたい、せめて、改善したいと思うのだが、とある著名人(誰だったかは憶えていない)が「弱点だけを削除して、長所だけを残すというのは虫の良い話だ」と言っていた。
これまた、仰る通りである。
さらに言えば、あの Ben Horoiwitz が著書「The Hrad Thing About Hard things (原題):日本語版はこちら」で書いていたとおり、CEOにとって最も重要且つ難しいことは、精神的安定を保つことである。それは、起業家に限った話ではない、スポーツ選手もミュージシャンも、そして会社勤めの人たちも、ここぞという時に勝敗を分けるのは、精神力の有無だろう。
では、どういう局面や状態になると、僕は「心の平静」を保てなくなるのか?
それは、大きなことをしようとしている時、それも同時並行で複数のことに取り組もうとしている時、そして、自分が取り組もうとしていることをすべて完璧に、自分が理想とするレベルでやりたいと思い、でも、能力的にも、時間的にも、それを許さない、そして、自己嫌悪に陥り、焦りが焦りを招き、悪循環に陥る、そういう時だ。
ゴルフで言えば、池を越えるショットを打てないのあれば、刻むしかない。欲張ってはいけない。
「分かる」ということは、知識として理解することではなく、実践が伴うこと、行動に移せることだ。
臨床心理士の妻の言葉である。
「地味なことをひとつずつ積み重ねていくことでしか、遠くへは行けない」。
一言一句は別として、イチローが言っていた言葉である。
こうして自分と向き合い、今の心情を言葉にすることで、心が落ち着く。
忙しくても、僕がブログを書く(書きたい)理由である。
Be Bold, or italic, never regular. Also, be patient.
加筆編集&アップロード@フィリピンから帰国後の木曜日(2019年6月27日)。