「非核」への階段。

毎年この季節になると、戦争の話題になる。そして、広島と長崎に「原爆」が投下されたことに関する番組が報道される。今年は戦後80年ということもあり、いつもよりも力の入った番組を目にした。

広島に関していうと、知り合いの「facebook」での投稿で、レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)が1971年の初来日の時、広島市の「原爆ドーム」と「原爆資料館」を訪ねていた事実を知った。彼らは、日本武道館(9/23,24)と大阪フェスティバルホール(9/28,29)の合間を縫って、9/27、広島県立体育館でのライブを行ったらしい。

1971年9月時点では、新幹線は「東京 <-> 新大阪」間の操業で、広島までは、在来線かクルマで行ったのだろう。相当な時間が掛かっただろう。彼らの本気度がうかがえる。

そして、その講演のチケット売上700万円を全額、広島市に寄付したそうだ。

詳しくは、リンク先の記事をご覧いただきたいと思うが、メンバーは全員、9/27の開演前に原爆資料館とドームを見学し、「人間はここまで残酷なことをするのか、そこまで最低の生き物だと思いたくない」と、ロバート・プラント(ボーカル)は涙したという。

2022年2月24日、ロシアはウクライナに侵攻した。イスラエルとハマスの戦争は続いている。人類はいったい、歴史から何を学んだのだろう?

国内の政治に目を移せば、自民党は参議院選挙で大敗した「原因」に正面から向き合わず、権力闘争に血道を上げており、国民に向き合っているとは思えない。野党はポピュリズムに訴えている。

国民は目先の利益ではなく、自分たちの子どもたちの世代に何を残すべきか? 何をに残せるのか? そのことを真剣に考える必要がある。

10年後の日本、そして、世界がどうなっているかは、我々一人一人の行動に懸かっている。