僕が社外取締役をしているラソナの顧問をされている中さんという方がいる。若い頃に松下電器で働き、松下幸之助さんの薫陶を受けられた方である。
松下電器を退職された後は、経営コンサルティングをされたり、出版社の社長をされたりして、現在は、事業再生やM&A等のコンサルティングを行う会社を経営される傍ら、たくさんの会社の顧問をされている。
その中さんが本日、ドリームビジョンのオフィスに遊びにきてくれた。
中さんから頂いたアドバイスは、ドリームビジョンの事業ドメインや構想は「キレイ」にまとまり過ぎていて、「泥臭さ」が足りないということだった。
ベンチャー企業というのは創業者のキャラクターが色濃く出るものだが、ご指摘のとおりである。
僕自身のキャラクターとして、そういう面が足りないことは、よく分かっていた。
それは、僕が子供の頃からのことであり、父親が総合病院の事務長をしていたり、母親が教師をしていたこともあり、いわゆる「泥臭さ」とは遠い家庭環境にあったことが影響していると思っている。
この先、未公開のベンチャー企業を中心とした「人材紹介事業」を立ち上げていく予定であるが、それに際しても、中さんに指摘された「泥臭さ」が必要になるような気がする。
しかし、人間は誰しも「向き不向き」や「適性」というものがあるので、無理に自分を変える必要もないし、変えられることと変えられないことがあると思う。
その一方、自分には「泥臭さ」が足りないこと、ともすると「お上品」にまとまってしまう傾向があることを「自覚」しているかいないかでは、大きな違いがあることも事実である。
今日の中さんのアドバイスは、僕個人に留まらず、今後のドリームビジョンにとって、大きなメッセージになった気がしている。