GWが終わり、日曜日の夜から仕事モードに戻った。一昨夜、昨夜と夜遅くまで仕事をしたせいで、体調が思わしくない。何度も書いているが、20代、30代の頃のような体力はない。でも、やらなければいけないこと、やりたいことはたくさんある・・・。
集中力がなく、睡眠不足で心と身体がハイになっているので、気持ちを静めるために、ブログを書くことにした。
今朝、大阪へ向かう新幹線を待つ品川駅のホームで、Peatix 原田さんが4年半前に書いたブログを再読した。そのブログに登場する「藤田遼平さん」という若者とは、昨年のSLUSH ASIAで会っていたが、その時は、その藤田さんが、原田さんのブログで紹介されていた人だとは分からなかった。今朝、藤田遼平さん自身が、原田さんのブログをfacebookにポストしていたことで、彼が、原田さんが「一流のバカ」と形容していた人だと知った。
とても良いエントリーなので是非、一読して欲しい。
そのエントリーで、原田さんはご自身のことも「バカ」と言っている。自慢しても仕方ないが、バカという意味では、恐らく、僕も負けない・・・。
僕がまだ起業したての30代前半の頃、ある女友達が僕を称して「少年ハート」と呼んでいたが、要するに「バカ」ということだ。
同じバカでも、原田さんは御三家と言われる「武蔵」という進学校(高校)を卒業し、大学は米国の名門「Yale 大学」に進んでいる。言ってみれば、「エリート兼バカ」なわけだが、僕は正真正銘のバカである・・・。
でも、最近、浮名を流したミュージシャンが歌っているように、自分は自分にしかなれないわけで、僕という人間を極めよう。
今朝は、もうひとつ、久しぶりに読んだものがある。谷内進さんという人が4年前の今日、facebookに投稿した「ホンダとアップル」の会社としてのメッセージ(姿勢)の比較である。
両社のメッセージの詳細は、YOUTUBEのリンクを貼っておいたので、そちらをご覧いただきたいが、ホンダのメッセージに僕がコメントした内容を4年ぶりに読み返して、少々違和感を覚えた。
簡単に説明すると、ホンダのメッセージは「頑張っていれば、いつか夢は叶うとか、努力は報われるとかいうのは幻想だ。たいてい、正義は勝てやしないし、現実の世の中ではよくあることだ。でも、それがどうした?スタートはそこからだ。技術開発は失敗が99%。だから、寝る時間、食う時間を惜しんで、何度でもやる。昨日までの自分を超えろ。昨日までのホンダを超えろ。負けるもんか」ということだ。何だかんだ言って、殆ど書いてしまったw。
それに対する僕のコメントは「HONDAがHONDAたる所以ですね。こういう青臭い?想いが大切だと思います。経済合理性では、人は感動しませんから!」だった。
でも、今の僕は、そうはコメントしないだろう・・・。
ところで、思いの外、多くの人が読んでくれたようで、中にはわざわざ直接、メッセージをくれた人もいたが、今年(おそらく僕の人生で)最大のチャレンジである某ビッグプロジェクトが、思うように進展しない。
理由は単純で、充分な時間を投下できていないからだ・・・。
冒頭に書いたように、「体力の衰え」は「稼働できる時間が短くなる」ことを意味している。
であれば、物事を整理し、自分の人生にとって、敢えて少しカッコつけて言えば、自分が世の中に貢献できないことは、思い切ってバサバサと捨てて、本当に自分が「世の中に価値」をもたらすことができることに集中する必要がある。
さらに言えば、50歳を超えてからでなく、若い時からそういう生き方をして来るべきだった。考えてみれば、結婚して以来、表現は違うが、いつも妻が言っていたことだ。
でも、時間は戻すことができないので、この先の人生をそういうふうに生きるしかない。
さて、話を「今の僕だったら、なんとコメントするか?」に戻すと、たぶん、こうコメントするだろう。
「自分が持って生まれた能力には限界があるし、捨てられないものもある。また、世の中のことは、自分ではどうにも出来ないことの方が多い。恐らく、殆どすべて。でも、自分だけはコントロールできる。でも、それすらも出来ない自分がいる。でも、それが自分でもある。そういう自分を認めて、結果を案ずるのを止めて、とにかく、自分にできることを精一杯やる。それでダメだったら、潔く、それを受け入れる」。
たぶん、そんなことを書くと思う。
品川駅へ向かう山手線の中で考えたが、僕という人間は結局、「自分が傷つくのが怖い(人間)」ということだ。
でも(という接続詞が多くて申し訳ない)、年齢のせいというか、この先の人生を意識するようになったせいか、具体的には、残された時間は少ないということを意識するようになったせいか、多少は変わってきた気がしている。
仮に、失敗しても、上手く行かなかったとしても、いいじゃないか?
でも、自分にだけは負けたくない、と思っている。
僕の人生の目標は、マラソンの有森裕子さんがオリンピックで2度めのメダルを獲った時に「初めて、自分で自分を褒めたいと思った」と言ったように、「一度でいいから、自分で自分を褒められるようにしたい」ということだ。
まあ、それもそう簡単なことではないんだけど、この世を去る時に「どうしてあの時、もっと頑張らなかったんだろう・・・」とは思いたくないから…。
カッコつけずに頑張ろう!ってことだ。
カッコつけずに頑張ろう!ってことでは、Innovation Weekend San Francisco 2015優勝で、Innovation Weekend Grand Finale 2015 準優勝の Lisa Q. Fetterman が、どういう理由か分からないが、僕に「松岡修造さん」のビデオメッセージを送って来たw。
これも「人生はすべて必然」か・・・。
@大阪へ向かう新幹線の車中
追伸その1:次回のエントリーでは、イアン・ブレマーの「スーパーパワー。Gゼロ時代のアメリカの選択」を読んだ感想を書くことにする。備忘録として書いておく。
追伸その2:今朝の山手線の車両で、ベビーカーで、1歳半ぐらいの男の子を連れた、たぶん40代前半と思われるお母さんと一緒になった。何人目のお子さんかは分からないが、とても幸せな気持ちになった。そういうお母さんと子供に優しい日本であって欲しい。