洗濯物

妻が朝から大学院に行くときは、僕が洗濯物を干すことになっている。自分たちの物は別として、悠生の物を干す時は、その時々で何かしら感じることがある。

今朝、洗濯物を干していて、「ふっ」と目に留まったのは、襟の内側のタグのところに縫い付けてあった「こばやしだいき」という文字だった。それもとてもカッコ良く。

以前のポストでも書いた梅原(旧姓)さんからもらった、ベビー服のひとつだ。

その「タグ」を見つけて僕は、梅原さんが愛情を込めて育ててきた「だいきくん」が着ていた服なわけで、僕らはその愛情も引き継いでいるんだなと思った。

僕らはだいぶ年がいってから子供ができたので、周囲の友達から洋服以外も含めてたくさんの貰い物をしており、お陰で出費がとても少なくて済んでいる。

妻はプチバブルな僕とは違い、物凄く「コストコンシャス」な人で、悠生が生まれる前から彼女の友達から色々なお下がりを戴いていた。

でも、僕らが友達から戴いたものは、「お下がり」ということを超越して、みんなが自分の子供に注いできた愛情も含めてもらっているんだと思い、なんとも言えない「やわらかい気持ち」になった。そして、モノを大切にするということは、そういうことなんだろうと思った。

今日は、その梅原さん達と一緒に、僕らが大変お世話になっている方のご昇進のお祝い(会食)をしてきたのだが、家に帰ったら必ず、この話しを書こうと決めていた。

以前の僕は、家事の中でも「洗濯物を干す」のが一番嫌いだったが、これからは、少しは楽しんでできそうだ(笑)。

何事もちょっとしたきっかけで、変わるんだろう。とても嫌いなことでもね。