起業家主導の「生態系(エコシステム)」。

今日のエントリーでは、敢えてメインデッシュ部分は書かないが、グロービスの小林さんのブログを読んで、色々と考えたり、感じたことがある。

具体的には、以下の2つのエントリー。
http://venturecapital.typepad.jp/blog/2007/02/post_38bb.html
http://venturecapital.typepad.jp/blog/2007/03/post_986f.html

Yahoo! とのM&Aディールにより、インタースコープはYahoo! の子会社になったが、そこに至るプロセスを、小林さんが自身のブログで時系列的に紹介してくれたのは、ある意味で嬉しかった。僕らが人生を賭けて頑張ってきた7年間を、彼がキャピタリストの立場で代弁してくれた。

グロービス(GCP)を含めて、計7社のVCから投資をしてもらったことにより、僕らはとても貴重な経験をすることができた。

もちろん、設立当時に目指していたのは新興市場に株式を公開することだったし、そういう意味では及第点ではないかもしれないが、ネットバブルが弾けて霧散していったベンチャーが数多ある中で、こうして、今も会社として成長を続けていられることには大きな価値があると思っている。

VCの方々で言えば、日本アジア投資の新家さんやグロービスの小林さんなど、これからの人生でも付き合いが続く(続けたい)と思う人達もできた。

楽天の山田さんと吉田さんの件はニュースで読んだし、小林さんのブログでも読んだが、要するに「起業家主導の生態系(エコシステム)」を創る(というか自然に出来る)ということかと思う。

僕がインタースコープを退任する際、お礼とお詫びの挨拶に伺ったあるVCの役員の方が、「シリコンバレーでは、平石さんのような人を『シリアルアントレプレナー』と言うんですよ。我々VCの立場で言えば、平石さんのような人が出てきてくれた方が、新しい投資機会が出来るという意味でいいんです。今回のことは変に気にせず頑張って下さい!!」と言ってくれた時は、心が軽くなった。半分以上は社交辞令だったかもしれないが、とても嬉しく思った。

かっこよく言えば、僕がインタースコープでの7年間で学んだことを、ドリームビジョンの日々の経営に活かすこと、そして、日本の「起業家主導の経済圏」を創ることに微力ながらも尽力することが、僕らに投資してくれた方々に対する長い目でみた恩返しだと思っている。