「横浜」で働く社長とのアポイント。

金曜日の昼過ぎ、久しぶりに横浜に向かった。久しぶりと言っても僅か2ヶ月ぶりだ。

昨年の11月には結婚式、また、年末と年始にはキャンディデイトとの面談があり、ここ半年で5~6回ほど横浜に来ている。でも、電車に乗って来たのは、何年かぶりだった。横浜駅はとてもキレイになっていた。

横浜に向かう前、渋谷で銀行に用があり、少し早めにオフィスを出たのだが、意外と空いていて、待ち合わせの50分前に着いた。

JWT時代の先輩にあたる方の紹介で、ある上場企業の社長とのアポイントのためだった。

時間が出来たので、僕の好きな「スープストック」に入り新聞を読みながら昼食を食べていると、隣の席に専業主婦と思われる2人連れが座ってきた。あと50ページほどを残して読み終えていない三浦展の「下流社会」でいう「上流クラスター」の人達だなと思いつつ、周囲を見渡してみると、ベビーカーに子供を乗せた母親が3人ほど目に入った。

子供が出来る前は、飲食店に子供連れで来るお母さんたちを「迷惑な人たち」と思っていたが、今では、そういう親子を見るたびに、日本が平和で良かったと思うようになった。

30代の頃は人を待たせることが多かったが、40才になってからは、特に、自分より年上の方との待ち合わせでは必ず先に行って待っているようになった。当然のことと言えばそれまでだが、ようやく常識を守れるようになった。

ということで、待ち合わせの場所にも、15分前に行った。

連れて行っていただいた会社の社長は、エネルギーの塊のような方だった。

今でこそ上場企業の社長だが、ここまで来るには相当な苦労をされており、一度は会社を潰したこともあるそうだ。血尿が出たこともあったという。

因みに、今回の会社は「3度目の起業」らしい。同じ3度目でも、僕とは次元が違う。20代にして、従業員800人の会社を経営されていたという。

僕らとのMTG中は終始、笑顔を絶やすことはなかったが、頭の中では高速CPUが動いているのが分かった。言葉のひとつひとつに説得力と重みが感じられ、ネットビジネスの若い経営者にはない、「男の色気」がある人だった。

彼の年齢になった時、僕はどんな男になっているだろうか?