反(アンチ)セレブ宣言。

金曜日の昼前、渋谷駅の売店で「BUSINESS」という副題がついた「週刊文春」臨時増刊号を買った。

表紙には「矢沢永吉」のモノクロ写真が載っている。その存在感に惹かれて、思わず買ってしまった。

売店のおばさんが「永ちゃんのせい?そういう人、好きよ。矢沢永吉が表紙に載ると売上が増えるわね」と言って手渡してくれた。「反(アンチ)セレブ宣言」が、矢沢永吉のインタビューのタイトルだ。

彼は、自分の会社の経理責任者の裏切り行為によって「35億円」の負債(借金)を抱え込んだ。そして、その借金を完済した。自己破産の選択もあっただろうが、見事としか言いようがない。

「金持ちが『勝ち組』で、貧乏な人間が『負け組』だって?それっておかしいんじゃない?あんたらマスコミが悪いんだよ」。

彼はそう言っている。

今日は朝食の後、行きつけの整体に出掛けた。2週間に1度のこの整体が、僕の体調をキープしてくれていると言っても過言ではない。身体がとても楽になる。

昼食の後は、恵比寿の駅ビル(アトレ)に入っている書店に行き、東洋経済とフィナンシャル ジャパンという雑誌を買った。

東洋経済は「新年度に伸びる1194社」、フィナンシャル ジャパンは「漂流する日本経済」および「新興市場は死んだのか?~ライブドアショックから1年~」という特集を読むためだ。

本屋で立ち読みしたプレジデントに載っていたインタビュー記事で大前研一が言っていたことが印象的だった。

「私は新聞は10年前から購読していない。雑誌は編集方針が偏っているものを選んで読んでいる。記事の内容ではなく、物事に対する考え方が参考になるから」。というようなことを言っていた。

要するに、大切なことは「結論は自分の頭で考える」ということだ。

答えはひとつではないし、そもそも用意されていない。