あれから1年。僕らが始めた「何か」。

先週の金曜日(6/1)の夜遅く、ある方から1通のメールを頂いた。

実は1年前の6/1、ドリームビジョンの創業を記念して、マネックスの松本さんをゲストとしてお招きし、渋谷のセルリアンタワー東急ホテルでセミナー(トークセッション)を開催した。メールの主は、参加者のおひとりである。

因みに、その時のテーマは、「流されない生き方 自分らしく働くために」というものだった。

頂いたメールには、こんなことを書いてあった。

「あのとき、あのセミナーに、セミナーという物に始めて出席し、名刺を忘れたから交流会に出ても何も出来ないからと、会場をあとにして、突然、何に導かれたのか、一枚だけ、その日ノート挟んだ名刺を思い出し、それをコピーするなどそれまでしたことのない行動に駆り立てられ、乾杯の済んだ会場にあとから参加をしました。

この1年、語れるような成果があるわけではありませんが、いまの自分がいるのはすべて、平石社長が始めた何かにあると思っております」。

僕たちがドタバタの中で開催したセミナーが、その方にとって何らかの意味があり、彼の人生に何らかの良い影響をもたらしたのであれば、とても幸せなことである。そして、超多忙なスケジュールにも関わらず、僕らの依頼にひとつ返事でO.K.してくれたマネックスの松本さんに感謝したい。

ところで、僕にとっては「平石社長が始めた何かにあると思っております」という一文が、頭にひっかかった。特に、僕が始めた「何か」という表現に。

ドリームビジョンは、僕と安田のたったふたりで創めた会社である。

セルリアンでトークセッションを開催した時は、僕と安田に加えて、アメリカの大学を休学してインターンとしてドリームビジョンの立ち上げに参加してくれた山田くんの3名だった。イベントは、様々な支援者のお陰で開催することができた。

そんなドリームビジョンも、現在はフルタイムが4名、パートタイムが6名で、合計10人が関与する会社になった。インタースコープの時のスピードと較べると、とても緩やかな成長ではあるが、それ故に「得られている」ことがたくさんあるように思う。

ところで、僕が安田に声をかけて創業したドリームビジョンであるが、僕はここで「何」を成し遂げようとしているのか?彼のメールは僕にその問いを投げかけてきた。

僕の心の底にあるものや創業当時の想いは変わってはいないと思うが、この1年間、僕らは様々な試行錯誤を繰り返しながらやってきた。理念とビジョンはあっても、それを「何でどう具現化」するのか?更に言えば、何でどうやってお金を稼ぐのか?それも、継続的に成長していけるもので・・・。

でも、その「何か」は、まだ、具体的な形にはなっていない。

最近、経営会議と称するMTGを定期的に行うようになった。正確に言うと、泉谷さんと松本さん(5月から加わったスタッフ)が加わり、個性も性格も異なるが、理念とビジョンは共有できている4人が集まったことにより、ようやく「組織」らしくなってきたことを受け、中長期および短期的に、ドリームビジョンをどんなふうに経営していくか?どんな会社にしていくか?について、議論をしている。

まだまだ、試行錯誤は続くと思うが、焦る心を落ち着けて、一歩ずつ、やっていこうと思う。

追伸:マネックスの松本さんとのトークセッションの内容を久しぶりに読み返してみようと思う。原点に返る良いきっかけ(視点)があるような気がする。