昨日の「報道ステーション」で「脳梗塞」の最先端治療に関する特集を見た。
治療名は忘れたが、脳梗塞と思しき症状が表れてから2時間以内に病院に到着し、同じく、発症後3時間以内にその治療を受ける必要がある、それでなければ、治療の効果がないそうだ。
僕の義理の父は、なんと「脳梗塞」を「3度」も経験し、さすがに、3度目に関してはそうは行かなかったが、2度目までに関しては無事に治ったという、驚異的な人だった。
そんなこともあり、遅い夕食を食べながら、興味深く番組を見ていた。
その特集を見ていて、要するに「限られた情報」と「時間との戦い」の中での「判断力」が問われるということだと思った。そういう意味では、経営と似ている。
状況は刻一刻と変化する。判断を下すに必要十分な情報が集まることは無いと思った方がよい。
そうなると、どこかで線を引き、リスクを取って判断するしかない。
「限られた情報と時間」の中で、いかに「精度の高い意思決定」をするか? それが、「経営判断」だとすれば、「物事の本質」を見極める目を養うことが必要不可欠である。
そして、意思決定したことを「実行」する力が必要である。「推進力」と言ってもいい。
経営者自ら手を下すべきところと、信頼の置けるスタッフに任せるべき仕事があると思う。
こういう考え方が出来るようになったのは、お恥ずかしい話し、最近である。
話しは変わるが、昨日、ある雑誌の取材を受けた。
その取材で話したことは、当たり前の話しだが、自分の中で「リアリティ(実現性)」を感じられないこと(夢物語)にはモチベーションが湧かないし、「リアリティ(実現性)」を感じられることにはコミットするということ。
以前の僕は、自分の力量を顧みず、何でもかんでもやろうとする人間だったが、インタースコープを創業し経営してきた6年間と真剣にゴルフをするようになったことにより、そのことを学んだという話しをした。
残り225ヤードを3番ウッドで打った時、今の自分の実力で、グリーンに乗る確率は何パーセントあるか? ミスショットした時はどんなダメージがあり、そのダメージはリカバリーが利くのかどうか? それを冷静に考えられるようになった。時々、その冷静さを失う時があるが・・・(笑)。
経営も同じだと思う。
そういう意味では、良いスコアを出すには精確な「状況判断」をする必要があり、そのためには「優秀なキャディ」が必要不可欠である。闘っている勝負のレベルが高ければ高いほど。
何故なら、失敗が許されない(致命傷になる)から。
でも、それがなかなか出来ないのが人間なのかもしれない。