グアムから帰って初日の今日は、朝から慌ただしい一日だった。
妻のリフレッシュが主目的だった旅行のはずが、結局は彼女の具合が悪くなり、今朝は近所の医者に行った。咳がひどく、今も辛そうにしている。
ところで、今日の午後、ある事業再生会社のパートナーの方とお会いした。
その方との話しの中で、とても印象に残った「一言」があった。
それは、「履歴書を見ると、その人が『(自分の)キャリアを換金している人』か、そうでない人(お金の多寡ではなく、自分の目標に向かって修練を続けている人)かはすぐ分かる」という言葉だった。
株の世界で言えば、長い目で「投資」をするのか? 短期的に「利食い」をするのか? の違いに似ているように思う。
彼にとっては何気なく放った言葉かもしれないが、僕の今日一日で出会った「言葉」の中では、一二を争うほど印象に残る言葉だった。
ところで、今日は旅行帰りの初日で慌ただしくなることは目に見えていたので参加しようかどうか躊躇したのだが、絶対に参加する(参加できるように仕事をマネージする)という強い「意志」のもと、事前に申し込みをしていた田坂広志さんの講演会に参加した。
会場に向かうエレベーターの前で、田坂さんが代表を務めるソフィアバンク副代表の藤沢久美さんと何年かぶりにお会いし、数分間ではあったが、久しぶりに会話をすることができた。一粒で二度おいしかった(笑)。
ところで、田坂さんの話しは、相変わらず、期待を裏切らない内容だった。
田坂さんの話しから学ぶことはたくさんあったが、その中でも僕にとって大きな学びだったのは、「自分にとっての真実を語る」「自分が信じたことを貫く」ということだ。
どこかの本で読んだことを話しても説得力はないし、知識ではなく、その人の「生き方」を通じて培われた「知恵」でないと価値が無いということだろう。
そして、もうひとつ、田坂さんの話しで印象に残ったことは、「重みのある言葉を語るには、その人の力量が問われる」ということだ。
同じことを言っても、説得力が異なるのは、そういうことだろう。
「自分の言葉で語れるもの」。
これからも、その姿勢を大切にしていこうと思う。
そう思えた(そういう想いに自信を持てた)ことが、何よりの収穫である。
田坂さんに感謝である。