「経営者は必ずミスをする」。

日本ではあまり馴染みがないせいか、その価値が充分に理解されていないきらいがあるが、パリ・ダカール・ラリーで総合優勝を成し遂げた「篠塚健次郎」さんの本に、「ドライバーは必ずミスをする」ということが書いてある。

パリ・ダカ総合優勝というのは、F1で総合優勝するのと匹敵するぐらいの偉業である。

彼は三菱自動車を退職された後、日産自動車の契約ドライバーとしてパリ・ダカを走っているが、10年以上もパリ・ダカに挑戦し続けてきた三菱自動車とパリ・ダカ初挑戦(当時)の日産自動車では、スタート時点で既に圧倒的な差がついていたと語っている。

パリ・ダカというのは、1万キロ以上の道なき道を走るわけで、クルマに求められるのは、スピードもさることながら、とにかく「壊れないこと」だ。しかし、パリ・ダカ初挑戦の日産自動車のチームは、「スピード」を重視してクルマ造りをしていたそうだ。

当たり前の話であるが、彼の話から学ぶことは多い。

そして、もうひとつ重要な点として、「ドライバーは必ずミスをする」という性悪説的な発想でクルマを造り上げていく必要があるということを、ご自身の著書で書かれている。

これまたご尤もな話しだが、ラリー・ドライバーとしてパリ・ダカ総合優勝を成し遂げたご本人が言うので、とても説得力がある。

幸運にも篠塚さんとお話しする機会に恵まれたことは先日のエントリーで書いたが、彼が全盛期の頃に、お会いしてみたかった(その時代を共有してみたかった)。

篠塚さんのような人には、「夢」と「ビジョン」を感じる。

是非また、お会いしてみたい。出来れば、パリ・ダカで。

★かなり長い追伸:

僕がインタースコープ(インターネットリサーチ)で、そこそこの成果をあげることができたのは、サラリーマン時代を含めて、マーケティングリサーチというものに10年以上も取り組んできたという下地があったからだ。

一方、ドリームビジョンで行っている「人材紹介」事業に関しては、何の経験もなくスタートしているわけであり、そう簡単に勝てないのは当然である。

しかし、事業を立ち上げるなり、経営という意味では、当時の僕は持ち合わせていなかった経験とスキルを持っているわけであり、専門領域のハンディを補えると思っている。

あと「3年」で、自分が求めるレベルに到達したい。本気で頑張れば出来ると思っている。