「9.11」

考えてみれば、今日は「9.11」。あの忌まわしい惨事から6年が過ぎた。

僕は、2001年の4月1日と2日にニューヨークにいたが、僕の知り合いは、まさしく2001年9月11日に、「ニューヨークの上空」つまり「飛行機」に乗っていた。

間違って、あの飛行機に乗っていたら、とんでもないことになっていた。

それを「運命」と呼ぶのか「偶然」と呼ぶのかは分からないが、人生はいつどこでどうなるか?本当に分からないものだと思う。

ところで、ドリームビジョンのような小さな会社の場合、そこで働く人たちは、仕事上の関係のみならず、自ずと「人間的」な部分でも深く付き合うことになる。意識するしないに係らず、お互いの人間性を理解することになる。

実は、会社の運営方法を大きく変えるにあたり、ここ最近は社内のスタッフと話しをする機会を積極的に設けており、ここ数日は、僕と一緒にドリームビジョンを立ち上げてきた安田くんとも、かなり話し込んでいる。

彼とは人間のタイプが異なることもあり、彼と話すことにより新たな気づきがあり、彼に対する理解はもちろん、自分自身に対する理解が深まる。

それと関連するかどうかは別として、僕がいつも読んでいる大前研一氏が主宰するSNSアゴリアの数日前のメルマガに書いてあった、「人生万事塞翁が馬」という話しが印象に残っている。亡くなった父が、いつも僕に言っていた言葉でもあるからだ。

大前研一氏が何年か前に「東京都知事選」に出馬し、残念ながら落選したことをご存知の方がどれだけいるか分からないが、彼はそのことにより、「政治」の世界をきっぱり捨てたそうである。

「命がけでやって駄目なことは、深追いをしない。自分に向いていないか、時が悪いか、運が悪い。

人生のあるタイミングで、やる気満々だったときに出来なかったのは仕方ない。

その方向に行くべきではなかったのかもしれないし、行っても上手くいかなかったのかもしれない」。

こんなことがメルマガに書いてあった。

僕にとっては、上場を目指してインタースコープを創業し、丸6年間、一生懸命に頑張ってきたが、残念ながらその夢は果たすことができなかった。

2000年前後に創業したネットビジネスの仲間が揃って上場していく姿を見ながら、自分だけが落伍者のような気持ちになっていた時期もあったし、一時期は、そのことを消化できずにいた。

「そのこと」というのは、上場できなかったということよりも、「ネットビジネス=世の中の最先端」という場所から降りたことに対する消化不良の方が大きかったような気がする。

インタースコープの経営から身を退いて1年半、イコール、ドリームビジョンを創業して1年半になるが、その間、色々なことを経験しながら、少しずつ、ゆっくりではあるが、徐々に徐々に心の中の「しこり」が解けてゆくような感じがしている。

またまた話しは変わるが、数日前、ジョブウェブの中島さんという方から、僕のブログに対して、こんなコメントを頂いた。

「私のゴルフの師匠は、こんなことを話していました。

プロであれば、18ホールをマネジメントできる。トップアマチュアで6ホールから9ホール。シングルレベルで、3ホールごとのマネジメント。そうでなければ先のことを考えるべきではない。とにかく、1打1打、目の前のことに集中すべき。

というような話をしていました。

要は、ついつい、『100を切るためには』とか、『あとパーをいくつとれば90が切れる』とか考えてしまうけれど、それができるのは技術のある人。そうでない人は、とにかく目の前の1打1打に集中しなさいということでした。

ビジネスもそうですよね」。

ごもっともである。

自分に出来ないことを考えても仕方が無い。

37才の時の僕と、44才の自分では、出来ることも、やりたいことも異なる。

最近は、「変化の兆し」を感じている。

その「兆し」を信じて、慎重に、でも、妥協せず、思い切って、そして、余計なことを考えず、一歩一歩、前に進んでいこうと思う。

久しぶりに長いエントリーになりました(笑)。