パソナ南部さん主催の「朝食会」。

今朝は、パソナの南部さん主催の「朝食会」にお招きいただいた。

パソナ関係者を含めても12名のこじんまりとした朝食会で、短時間にも係らず、内容の濃い話しが出来た。出席者のひとりにアイスタイルの吉松さんがいらしたが、ネットビジネスの方は彼だけで、様々なジャンルの方がいらしていた。

パソナの南部さんとは10年ぐらい前にプラン・ドゥ・シーの野田豊氏の絡みでお会いしたことがあったが、ドリームビジョンを創めて暫くした頃、南部さんが主催者のひとりである「QM義塾社長大学」なる会合に参加させていただいた際、偶然にも同じエレベーターに乗り合わせた。

人の縁とは不思議なもので、ドリームビジョンで人材紹介をしていることに関係があるのか否かは分からないが、人材関連業界の第一人者である南部さんとの接点が出来たことは、僕にとってはとても嬉しいことであり、光栄なことである。

今朝の話の中で印象に残っていることがいくつかあるが、その中のひとつは、南部さんが考える「成功の条件(3つ)」だ。

ひとつ目は、「才能」。

これは、性格が明るいとか、体力があるとか、ある技術に優れているとか、人それぞれ様々な要素があると思うが、自分が成し遂げようとしていることに役に立つことであれば、どんなことでも構わない。

ふたつ目は、「努力」。これは当然だ。

三つ目には、「人との出会い」を挙げられていた。

「成功の条件」に関しては、しばしば「運」が挙げられることにも言及しながら、「運」は呼び寄せられるものなのか?ということを考え、南部さんとしては「人との出会い」ということの方がしっくりくるということのようだ。

つまり、「人との出会い」に関しては、誰と知り合うか(会いたいか)?知り合った方との関係をどうするか?という点において、ある程度、自分でコントロールができるという意味で、南部さんとしては、「運」よりもしっくりくるということなのだと思う。

たしかに、南部さんの秘書の方から今日の「朝食会」のお誘いを受けても、それに参加するかどうかは僕の意思で決められるわけであり、今朝の「出会い」は、「お招き」いただいたということと、そのお招きを僕が「お受けした」という二つによって実現したわけである。

僕の自作の座右の銘のひとつに「人生はすべて必然」というものがあるが、自分の行動(=原因)が結果をもたらしているという意味であり、それとも似たような考え方だと思う。

ところで、南部さんが考える「成功の条件」よりも、僕にとって印象に残ったのは、「人の採用」に関する話しだった。

南部さんは決済に関しては、かなりのレベルまで権限を委譲されているそうだが、ひとつだけ譲らないことがあると言っていた。

それは、新卒採用にしてもキャリア採用にしても、一次面接から、自分が会い、採用も自分が決める、ということだった。

その目的は「パソナイズム」というか、南部さんの「理念」を社内に浸透させるためだろう。

パソナに限らず、自主性があり、強い組織に共通している点は、「価値観」であり「判断基準」であり、その源泉となる「理念」を共有しているということだと思う。

そこに至る道筋とやり方はパソナとは違うと思うが、リクルートという組織も、独自の理念が隅々まで浸透していることを感じる。リクルートの方々と話しをしていると、そのことが伝わってくる。

最後にもうひとつ、印象に残ったのは、結果を出す経営者の「時間の使い方」だ。

とにかく、様々なジャンルの方とたくさん会っている。

そのことにより、刺激を受け、自分の視野を広げ、発想のヒントを得、構想を練る。

それが、経営者の仕事だということだ。

しかし、ここでひとつ忘れてはいけないことは、それは「収益基盤」があって初めて実現できるということである。

因みに、南部さんが35才の時に、パソナの売上は「880億円!!!」ほどあったそうだ。

その南部さんと同じようなことは出来ないのは当然であるが(こうして書くだけでもおこがましいが)、はやく、そういう「余裕」を持てるよう、まずは、足元の収益基盤を造りたい。

とても勉強になった朝食会だった。

南部さんと南部さんの秘書の方に改めて感謝したいと思う。