「安倍首相」ひとりの責任か?

12(水)の辞任表明を受けて各マスコミが一様に論じているように、たしかに、このタイミングでの安部首相の辞任は、無責任だと言われても仕方ないだろう。僕も辞任報道を知った時は、とても驚いた。

でも、はたして、彼だけの責任だろうか?

小泉さんの後を継いで、安倍さんが首相になった時、国民は彼をとても支持していた。

1年前、福田さん、麻生さん、谷垣さんたちではなく、国民が安倍さんを支持したのは、戦後日本の、あるいは、自民党政治の「ドロドロ」した体質から脱却し、クリーンで透明感のあるリーダーを求めていたからではないかと思う。

しかし、対抗馬の経験豊富な方々と比較して、安倍さんの政治手腕は未知数であり、また、いまひとつ頼りなげなところがあったことは、誰しも承知していたのではないだろうか?

国民だけではなく、当の自民党もメディアも、そのことを理解した上で、超カリスマの小泉さんの後を安倍さんに託したはずだ。

そう考えると、僕は、世論という意味で、「国民とマスコミの首相任命責任」が問われるように思う。

そして、自民党は、安倍さんを強力に支援する責任があったように思う。