「道路特定財源」と「票田」と「政治家」たち。

アイベックスという会社があった。辻井良一さんという方が「25年前」に創業した会社である。

2004年にデジタルガレージの傘下に入り、現社名は「DG&IBEX」という。

アイベックス創業者である辻井さんは現在、バリューマーケティング研究所なる個人事務所を開設し、誰に気遣うことなく、今までの人生で培って来られた知見をもとに、新しいマーケティングの在り方を研究し、世に提唱されようとしている。

その辻井さんが、とても示唆に富んだブログを書いている。

2週間ほど前だろうか、たまたま何かの機会に辻井さんのブログを読んで、その内容の「深さ」に感銘を覚えた。

辻井さんは、僕よりもちょうど一回りほど先輩だったと思うが、さすが、北海道から単身上京し、ゼロから始めて「売上40億円」の会社を創った方である。そこらのガキンチョくんのブログとは訳が違う。

辻井さんは、今までの苦労が実って、いわゆる富裕層として悠々自適の生活を送っているが、彼のブログには、日本をどうにかしたいという「愛情」が込められている。その想いが伝わってくる。

彼のような「大人」が増えれば、日本はもっと住み良い社会になるように思う。

さて、今日のエントリーのタイトルとは全く異なることを書いてきたが、今の日本の政治家の大多数は、本気で国家のことを考えているのか?と疑いたくなる。

いわゆる「ポピュリズム」というか「大衆迎合」的な政治に終始しており、国民が本当に直視しなければいけない問題を提示し、その解決策を論じる、という姿勢が見られない。

自分の「票田」だけを気にするから、「ポピュリズム=大衆迎合政治」に陥るのである。

因みに、揮発油税(ガソリン税)を「一般財源」に回せば、10年間で「50兆円」の財源が確保できると聞いたことがある。

随分前に経済評論家の財部誠一氏が、サンデープロジェクトだったかニュースステーションだったかで、青森県に建設された「殆ど自動車の通らない高速道路」を取材していたことがあったが、一体、この国は、いつまで土建国家でいれば気が済むのか?

ロシア、中国、インドという資源国が国策で経済発展を続ける中、日本はいったいどうするのか?間違いなく、岐路に立たされている。

何かを得るには、何らかの代償を支払う必要がある。

「痛い想い」をせずに、果実は得られない。個人も国家も同じだろう。