「意思決定」と自分自身への「問い」。

「意思決定」は、経営者の大きな仕事である。

その対象が大きければ大きいほど、それは経営者にしか出来ない仕事になる。

しかし、そこに伴う大きな問題は、その経営者の意思決定における「判断基準やメカニズム」と「プロセス」が、その組織のメンバーにとって理解できるものかどうか?という点である。

株式を公開している企業で尚かつ経営者がマイナーシェアしか持っていない企業であれば、大きな決断になればなるほど、その決定は株主総会決議に委ねられることになるが、株式の公開非公開に関わらず、経営者がマジョリティのシェアを持つ企業においては、経営者のリーダーシップが意思決定とイコールになる。

その場合のもうひとつの大きな問題(論点?)は、その経営者自身もしくはその経営者のビジョンなり意思決定が、組織の構成メンバーにとって理解でき且つ魅力的なものでなければ、「人は去っていく」ということである。

法律の元で「代表取締役」であっても、本人にその価値がなければ、何の意味もない。