「客員教授」の仕事。

以前のエントリーでも何度か概要は書いたが、法政大学ビジネススクールの客員教授に就任した経緯と僕の仕事を説明したいと思う。

まず、法政大学にはビジネススクールが「2つ」ある。

ひとつは、イノベーションマネジメント研究科という、1年間でMBAの資格が取れる昼間のコースで、ドリームビジョンを創業した年、共同でオープン講座(外部の方向けの講座)を運営したことがある。

もうひとつは、夜間(2年制)のビジネススクールで、客員教授を仰せつかったのは、こちらの方。「企業家養成」「国際経営」「人材・組織マネジメント」「マーケティング」「アカウンティング・ファイナンス」等のコースがある。

その中で僕が担当するのは「マーケティング」コースで、「I.T.系ベンチャー企業のスタートアップ戦略」がテーマのワークショップ形式の授業。

具体的には、最近のI.T.系ベンチャー企業の創業経営者をゲスト講師としてお招きし、自社の事業内容と事業戦略を話していただいた後、受講生の方々との質疑応答をするというもので、計10回のシリーズである。

僕の仕事は、主担当の田路教授の意向を踏まえ、授業のテーマと整合性のあるゲスト講師(I.T.系ベンチャー企業の創業経営者)の招聘活動と、彼らの話を踏まえて学生の方々が行うケースワークのレポートを評価・採点すること。

右脳人間の僕には「I.T.系ベンチャー企業のスタートアップ戦略」を理論として体系化し、それをもとに授業を行うということは出来ないが、僕の今までの経験を踏まえて、学生の方々のケースワークをファシリテートしたり、レポートを評価・採点すること(そういうと偉そうで嫌だが)であればお役に立てると思い、お引き受けすることにした。

このことをインタースコープ共同創業者の山川さんに伝えたところ、「平石さんにぴったりの仕事だと思います」という返事がきた。

僕をよく知る人はそう思うのだろうが、要するに、僕は経営者というよりも、教育者の方が向いているということだろう(笑)。

因みに、8月上旬のシリコンバレー出張は、本ワークショップの主担当教授である田路先生たちとご一緒させて頂いた。客員教授のお話がきっかけとなり、新たなご縁に広がっているのは嬉しいことである。

ところで、せっかくの機会なので、今回のワークショップにお招きしているゲスト講師の方々を紹介させて頂きたい。

QLife 山内善行さん/WEB2.0的メディア(病院口コミサイト)の運営

ベンチャーリパブリック 柴田 啓さん/価格比較サイト等の運営

エニグモ 須田将啓さん/C2C的E-Commerce、個人のブログを活用したプロモーション等

ジェイマジック 宮田拓弥さん/顔ちぇき!のサイト運営

アライドアーキテクツ 中村壮秀さん/WEB2.0的各種サービス・ソリューションの提供

マイネット・ジャパン 上原 仁さん/ユーザー参加型Webプラットフォーム事業

オーリック・システムズ 幾留浩一郎さん/ログ解析アプリケーション開発および販売

ニューズ・ツー・ユー 神原弥奈子さん/オンラインPR会社

メタキャスト 井上大輔さん/動画ツール開発、TVブログ

シリウステクノロジーズ 宮澤 弦さん/GPS搭載ケイタイを対象とした広告配信システムの提供等

本ワークショップが、受講生の皆さんにとっては、I.T.系ベンチャー企業の理解促進に繋がり、ゲスト講師の皆さんにとっては、受講生の皆さんとの質疑応答が自社の経営に関する何らかのヒントになれば、幸甚である。

そのようなワークショップになるよう、僕に出来る精一杯の対応をしたい。