「小泉改革」の是非。

「鳩山邦夫」総務相が「かんぽの宿」に続き、JR東京駅前の「東京中央郵便局の再開発」に、何やらまたクレームを付けている。

「重要文化財になるものをなくすのは、トキを焼き鳥にして食べるような話だ」とは、よく言ったものだ。

では、誰が「重要文化財」を指定するのか? 少なくとも、総務省の管轄ではないだろう。

あるニュースによると、次期首相の座を意識してのパフォーマンスという説もある。

すべてにおいて「小泉改革」を否定するような最近の自民党の言動には、違和感を感じる。

今の自民党(衆議院)の議席数があるのは、国民的人気があった小泉元首相の功績であり、現在の衆議院議員は、国民が選んだ人達である。

つまり、小泉元首相の政策を支持した国民に対して、その政策を遂行する責任がある。

それが、小泉さんが退陣されたから、そして、世界的金融危機で日本経済が深刻な不況に陥ったことの「原因(責任)」を、すべて、小泉改革(構造改革)に求めるのは、国民をバカにしていないか?

僕が20代の時に働いていたコンサルティングファームで教わったことだが、物事を「51:49」で決めた場合、「49」のことは忘れて、「51」を「100」と考えて、物事を進めることが必要である。

麻生首相が「あの時は、本当は賛成じゃなかった」というような趣旨の発言をされていたが、はたして、一国の首相が言うべきことだろうか?

実際に、小泉元首相の政策を実行に移してみた結果、「実は問題があった」ということであれば、潔く「衆議院」を解散して、もう一度、政策を提示し、国民の審判を仰ぐべきではないだろうか?

そうこうしている間に、民主党の小沢代表の政治献金問題が浮上した。

事実関係は分からないが、日本の政治が極めて「クリティカル(危機的)」な様相を呈してきていることは間違いない。

「自民党(与党) V.S. 民主党(野党)」という構造を超えて、この国の未来を真剣に考えて欲しい。

昨今の日本の政治は、あまりに悲しいものがある。