「為替レート」と「実質所得」。

今月中旬に約1週間のロシア出張があり、その準備で慌しい日々を過ごしている。

前回の出張(12月)で学んだことで、まだ、書いていないことがあり、それを書こうと思っているうちに、次の出張では情けない。

何とか時間を捻出し、そのエントリーを書きたいと思う。

ところで、今回の出張準備で現地の友人(感謝!)とやり取りをしていて、なるほどと思ったことがある。

「為替レート」の変化に伴う「実質所得」の変化である。

ある仕事の対価(時給)が「15ユーロ」だったとして、昨年12月であれば「540ルーブル」だった(36RUB/EURO)。

ところが、ここ最近の「ルーブル安」により、「15���ーロ=690ルーブル」となった。

因みに、ロシアでは、普通の昼食(現地ではビジネスランチと呼ぶ)が「200ルーブル」で食べられる。

また、「690ユーロ」を出せば、平均的なレストランでの「夕食」が食べられる。

しかるに、外国との取引において、ルーブルではなく、外貨で見積りを提示してくるわけである。

日本が米国に対して、「ドル建て」でビジネスをする場合、円安であるほど儲かるのと同じことだ。

ところで、「円&ルーブル」の現在の為替レートは「2.7円/RUB(ここ1年弱で、円に対して半値近くまで下落!!)」だが、ロシアの実勢価格、つまり、現地の物価水準なり購買力平価的な観点でみると、「5円/RUB」ぐらが皮膚感覚に合う。

現地事情に通じていることが、価格交渉には重要である。