モスクワの「マクドナルド」。

昨夜は、さすがに疲れて、10事半過ぎにベッドに入り、今朝4時半頃に目を覚ました。

そのままPCに向かい、現在、ロシア時間で3/18(水)朝の6時半過ぎ。

ところで、昨年5月に初めてロシアに来た時のエントリーでも紹介したが、「マクドナルド」はロシア人に人気である。

ロシア第1号店は、クレムリンの近くにある店舗。オープンは、1992年とのこと。

オープン当時は、大変な行列ができ、2~3時間待ちは当たり前だったようだ。中には、列に並んで、その順番を「売る」人もいたらしい。

因みに、日本のマクドナルド第1号店は、銀座4丁目にオープンした店舗で、1973年だと思うので、それから約20年遅れての出店ということになる。

1992年という年は、ソビエトが崩壊した直後であり、世の中はカオスの真っ只中だったはずである。

そこに「西側」の「文化の象徴」とも言えるマクドナルドが出店してきたことは、当時のロシアの人々にとって、かなりの衝撃だったに違いない。

「Most Criminal Age」と言われるほど荒廃していた1990年代を経て、2000年に入った頃からロシア経済はテイクオフし、現在に至っているわけだが、それは、西側先進諸国が「20年」をかけて今日に至った道のりを「5~6年」で達成しようとしている(事実、一部は達成されている)ということであり、そこに様々な歪みが生じているのは当然の帰結である。

以前のエントリーにも書いたが、今のロシアは「旧ソ連時代」の諸制度・生活と「21世紀」のそれらが、混在一体化している状況にある。

それが「活力」を生んでもいるし(若者には希望を与えている)、大きな「格差」を生んでもいる。

どこに光を当てるかで、この国のピクチャーはかなり違って見える。

帰国後に時間を作り、そのあたりのこと(ロシア社会の「光と影」)をまとめたいと思う。

追伸:モスクワの中心部に「カジノ」がある。しかし、モスクワ市長は、市からカジノを追い出そうとしているらしい。モスクワでは、カジノに嵌ってしまい、借金を重ね、家族が崩壊してしまうような人がたくさん発生し、社会問題になっていると聞いた。これも「急激な市場経済化」がもたらした「負の一面」なのだろう。