「日経ベンチャー」。

既にご存知の方もいらっしゃると思うが、「日経ベンチャー」というビジネス誌は、今月号から「日経トップリーダー」という誌名に変更され、新装刊された。

個人的には、とても寂しく思っている。

1990年代の後半から始まった「ネットバブル」と「ネットベンチャー」ブーム?が終焉し、ここ数年は「ベンチャー受難の時代」となっているが、それは、我々ベンチャー側にも責任がある。

「新聞=ジャーナリズム」とは言え、ビジネスであることには変わりなく、読者のベンチャーに対する興味・関心が薄れたり、ベンチャー関連の記事を取り上げることが「部数」の増加に繋がらなければ、経営判断として「ベンチャー欄」を無くしたり、雑誌の名前として「ベンチャー」を名乗ることを止めるのは、ある意味、仕方ないだろう。

一方、現ALBERT会長の山川さんと僕とふたりでインタースコープを創業し、会社を成長させていったプロセスにおいて、「日経新聞」や「日経産業新聞」に取り上げられるようになったことは、若いベンチャー企業だったインタースコープに「社会的信用」を与えてくれたのは議論の余地がない。

それだけ、「日経」ブランドは強力である。

その日経が「ベンチャー」という冠を外したことは、繰り返しになるが、とても残念であり、寂しい。

もう一度、日経グループが、彼らのメディアに「ベンチャー」という冠を復活させたいと思える日が来るよう、僕もベンチャーの端くれとして、その一助になれれば嬉しい。