ゴルフが好きな人なら誰でも知っている「杉原輝雄」というプロゴルファーがいる。
通算63勝は、尾崎将司、青木功に次いで3位の戦績である。僕の父も生前、好きな選手のひとりだと言っていた。
その杉原プロ、6月14日で満72歳になったそうだ。癌と戦いながら、今も尚、現役として頑張っている。
杉原プロは時々、新聞にコラムを書いているが、今日の日経新聞に、とても考えさせられるコラムが書いてあった。
「初勝利は『運の良さ』が後押しすることが多い。そして勝利を積み重ねるごとに、運に頼る部分が減っていく。10勝ぐらいかが一つの節目だろうか。そこまでくると勢いはいよいよ本物だし、自信も膨らんでくる。優勝争いをしてもプレッシャーをさほど感じなくなる」。
僕が「考えさせられた」のは、「勝利を積み重ねるごとに、運に頼る部分が減っていく」という件(くだり)。
杉原プロは、そういう意味で言っているのはでないが、「運だけでは勝利は重ねられない」という意味でもある。
また、先週のUBS日本ゴルフツアー選手権の最終日に、「安全に行こう」として15番ホールでボギーを叩いて自滅してしまい、2勝目を逃した「I.J.ジャン」プロのことを、「スイングは悪くなかった」ので、「バーディを取って決めてしまおう」という気持ちがあればミスはしなかたと思う、とも言っている。
いわゆる、2勝目のプレッシャーがあったということだ。
そして、「勝つ」ためには練習しかない」とも言っている。
すべて当たり前のことだが、偉人の言葉には説得力がある。
精進あるのみ。