「高速道路」は「無料」にするべきか?

政権交代を懸けた衆議院選挙がいよいよスタートした。

僕の記憶にある限り(僕が大人になってから)、今までで最も世間の関心を集めている選挙と言ってよいだろう。

小泉さんが首相時代の「郵政民営化」選挙の時も盛り上がったが、あの時は、日本社会に今ほどの危機感はなく、小泉劇場という言葉のとおり、お祭り騒ぎ的な雰囲気があったと思う。

しかし、未曾有の経済危機の真っ只中にあり、膨大な財政赤字を抱え、政治とカネの問題が再燃し、少子高齢化に悩み、人口の減少が現実となった今、国民もマスコミも、いよいよ本気で日本の未来を考えなければならない時が来たのだろう。

その流れだと思うが、昨日の「報道ステーション」で、「高速道路」の「無料化の是非」に関する生討論があった。

組織名は分からなかったが、あるシンクタンク代表の山崎さん(無料化「賛成」)と、作家にして道路公団の民営化に携わり、現在は東京都の副知事を務める猪瀬さん(無料化「反対」)とで議論が闘わされた。

僕の知識では、高速道路の無料化の是非は判断できないが、主張内容や言葉の勢いや表情をみる限りでは、山崎さんの主張に分があるように見えた。

というか、猪瀬さんの説明や応答に「守りの姿勢」が感じられ、それが説得力を欠いていた。

司会進行に関しては、視聴者として注文をつけたいところが多々あったが、そういう取り組み自体は、評価に値する。

「高速道路」以外にも、国民にその問題を公開し、関心を換気することを、マスコミには期待したい。

20年後と言わず、10年後の日本がどうなっているか?

国民ひとりひとりの問題である。