手づくりの「靴」。

こう言ってはご本人にお叱りを受けてしまいそうだが、ネット系の起業家というよりも「山口もえ」のご主人と言った方が通りがいいかもしれない「尾関さん」と一緒に、メンズアパレルのECサイトを運営するZEELというベンチャーを立ち上げた「添田さん」という方がいる。

添田さんと知り合ったのは、僕がドリームビジョンを創業して間もない2006年の秋だったと記憶しているが、彼と名刺交換をして言葉を交わした瞬間に、彼の優秀さが伝わってきた。

それから、数ヶ月に一度ぐらい会うようになったが、残念ながら、仕事での接点はないまま現在に至っている。

その添田さんから先日(と言っても、もう数ヶ月前になるが)、久しぶりに連絡があり、彼が関わっている「手づくりの靴」を一足、プレゼントしてくれるということになった。

添田さんは靴職人ではないが、彼と同郷の「靴職人」である「今井 宏樹」氏のECサイトを、添田さんの会社で運営している。

添田さんがZEELを退職し、自分でビジネスを始められた頃、僕が食事に誘ったり、お子さんの誕生祝いを贈ったりしていたので、きっと、そのお礼の意味があったのだろう。

仮に、そのお礼だったとしても、それにしては少々高過ぎる靴なので申し訳ない気がしたが、せっかくのご好意なので、ありがたく頂戴することにした。

ECサイトで注文をしてから約1ヶ月半。その靴が、いよいよ到着した。

実は、僕の足は、形がかなり変わっており、新しい靴を履くと例外無く必ず「靴擦れ」を起こしてしまうのだが、「今井 宏樹」氏の靴は、僕のカッコ悪い足にぴったりフィットし、恐る恐る履いた最初の日、靴擦れしなかった。

問題は、そんなカッコいい靴を履いて出掛けるような機会があまりないことである。

そのことを添田さんに伝えたところ、「Gパンで履いても違和感はないので、どんどん履いて下さい」ということだった。

いつもはスニーカーしか履いていないボクは少々気恥ずかしい気がしているが、「馬子にも衣装」という言葉もあるので、これからは革靴も履いてみようと思う。