ドロップアウト。

今日の東京は生憎の曇り空。時折、小雨も混じり、肌寒い一日だった。

さて、今日は午前中、近所で子供を遊ばせた後、午後から中目黒の目黒川沿いに行ってみた。

物凄い人でびっくりしたが、両岸の出店で食べ物を買い、親子三人で花見を満喫した。

ところで、Twitterでも書いたが、昨日は近所の小学校で、子供のサッカー教室があった。

厳密に言うと「体験教室」だったのだが、運動神経の発達が遅い我が子は周囲の子供たちについていけず、休憩の時に、僕が「サッカー楽しい?」と聞くと無言だったので「ふつう?」と聞き返すと、僕の耳元に口をもってきて「つまんない」と本音を漏らした。

子供ながらに我慢をしてやっていたのだろうが、一度、口に出してしまうと緊張の糸が切れたのだろう。休憩が終ってもグランドに戻ろうとしなかった。

僕の教育方針が正しいかどうかは分からないが、何事も無理強いしても良い結果が出るとは思わないので、彼の気持ちを尊重し、初日の途中でのドロップアウトを善しとした。

彼がまだ1歳ちょっとの頃、ドーパミンンの分泌が正常に機能せず、睡眠障害があったり、運動神経の発達がやや遅く、3歳半ばぐらいまで、専門の小児科医の元へ定期的に通っていた。

そんなこともあり、同じ年齢の子と比較すると、どうしても運動能力に劣るのだと思う。

それは置いておいたとしても、僕も小学校の頃は、運動は極々普通で目立たず、中学校に入ってから得意になっていったことを考えれば、それほど心配しなくてもいいように思う。

また、僕は「英語」は得意で、中学2年生までは、予習も復習もせずに単語はすべて一発で憶えることができたが、「数学」はとにかく不得意だった。

小学校の時の「算数」は常にクラスで、1番か2番だったんだけど・・・。

いずれにしても、子供にはそれぞれ個性があり、運動が得意な子もいれば、勉強や音楽が得意な子もいるわけで、ありのままの彼を見守ってあげようと思う。

しかし、母親にとって「男の子」は特別な存在らしく、妻は大きなショックを受けていた。

今日は、朝から昨日のサッカー教室の話で持ち切りだった。

こうして考えてみると「ベンチャー投資」というのは、子供を育てることに相通ずるものがあるような気がしてきた。

幾ばくかのおカネは出すが、自分が経営するわけではなく、ましてや、実務を担っているわけではない。

事業をやるのは、経営陣であり、社員のみんなである。

つまり、一般論での戦略は、時として意味を為さないことがある。

そのチームにとって有効な戦略や相応しいやり方がある。

その「良いところ」を挽き出してあげるのが、コーチの役割だと思う。

そんなことを考えた日曜日だった。

追伸:妻が言うとおり、このままでは、体育の時間は嫌いになってしまうだろう。そう考えると、僕も心が痛む。何でもいいので、彼が得意な何かを見つけてあげたい。