「百度(Baidu)」の「文化」。

Googleが中国市場から撤退したニュースは衝撃的だったが、変化の速いネットの世界では、その出来事すら既に風化されつつある。

宿敵?Googleが撤退したことで競合がいなくなった「百度(Baidu)」だが、とても素晴らしいカルチャーの会社らしい。

5つの領域において「百度(Baidu)カルチャー」が制定されているが、そのひとつをご紹介したい。

「事実追求」。

「事実に即して率直に議論し、誠実に取り組みます」。

そのポスターには、こんな解説が書いてある。

「事実は傾きが生じるものであるが、常に事実の根源に戻ろうとする。
すなわちそれは、事実を求めるために」。

なるほど、確かにそうである。

また、百度(Baidu)では、「インターンも机を叩く?」らしい。

「Baidu では権威などなく、ただ事実があるのみ。事実の前ではみんなが平等なのです」。

素晴らしい会社である。

今はYahoo! JAPANの子会社となった、どこかの会社の当時と似ている(笑)。

僕や山川さんに対しても、ビシビシと厳しい意見や批判が飛んで来た。

創業者だろうが社長だろうが関係なく、事実の前では平等だった。

さて「自民党」という事実から「民主党」という事実に傾いた日本。

近い将来、「事実の根源」に戻れるだろうか?

そして、事実の前では、相手が幹事長だろうが誰だろうが、「平等」に議論できる「政治」を実現できるだろうか?

期待したい。

追伸:中国では検索することを「百度する」というらしい。「百度」が「動詞」になったということだ。