日本証券業協会「亡国の規制」導入を延期。

昨日のエントリーで書いたとおり、日本証券業協会が「原則として、未上場会社が上場前に個人投資家を対象に勧誘行為を行っていた場合には上場できないことを明らかにする」としていた自主規制の改正案を「延期」すると発表した。

その理由として「非常に多くの御意見(規制改正案に反対)をお寄せいただきました」としており、「民意」が「社会を動かせる」ことを証明できたことは嬉しい限りである。

尚かつ、同協会のリリースの最後に、延期の決定に留まらず、「本案の取り扱いも含め、適切な未公開株詐欺の未然防止に向けた対応についてあらためて議論いたすことといたしました」としており、事実上、今回の改正案は「凍結」ということだろう。

そもそも日本証券業協会は「JASDAQ」の源流である「店頭登録制度」を創設したわけであり、その協会が証券取引にマイナスとなる規制を導入しようとすることが、理解不能である。

これで性懲りも無く、今回の改正案を修正して施行するなどというリリースを出そうものなら、今回を遥かに超えるパブリックコメントが送られるのは必至だろうし、それこそ「民意」が許さないだろう。

ということで、今日は枕を高くして床に就こう。

おやすみなさい。