気象庁の発表はまだのようだが、東京は事実上、「梅雨明け」したようだ。
青空と入道雲のコントラストが真夏の到来を告げている。
僕が子供の頃は、夏と言えば「スイカ」だった。
大きなスイカを丸ごと買ってきて、タライに水を張り、そこにスイカを入れて冷やすということが、まだ行われていた時代だった。
そう考えてみると、ここ30~40年で、世の中は大きく変わったことを実感する。
ところで、僕たちの子供は、スイカよりも「メロン」が好きである。
「メロン」の方が、スイカよりも甘いのがいいのだろう。
僕が子供の頃は、メロンはまだまだ高級品で、そうしょっちゅうは食べさせてもらえなかったこともあるが(出てくるのはプリンスメロンという種類が多かった)、僕は「スイカ」の方が好きだった気がする。
ある時、まだ小学生の頃、父の出身地である栃木県の親族のところを回っていた時、スイカを「1/8」に切った横長のものが出てきて、とても嬉しかったことを憶えている。
当時の我が家の「スイカ」は、1/4に切ったものを、さらに、縦に切ったサイズであり、それと較べると、1/8に切ったままの「スイカ」は、その大きさがダイナミックで、子供心には、とてもインパクトがあった。
しかし、我が子は、口が汚れるから嫌だという・・・(笑)。
何でも「大きい」方が良かったあの頃の日本とは、違うのである。
そういう僕自身を含めて、日本人は贅沢になったのだろう。
この夏は、プリミティブ(原始的な)ことを大切にしたいと思う。