世の中には、自分が想像したり考えたりする範囲を超えるものがある。

今朝は、10時前に自宅を出て、法政大学に向かった。

今日はイノマネでの授業ではなく、一昨年、法政のもうひとつのビジネススクールでご一緒させていただいた田路教授との久しぶりのアポがあり、田路先生の研究室を訪ねた。

田路先生は、今年は研究休暇(サバティカル)の年で、シリコンバレーに滞在しながら、ご自身の研究テーマである「ハイテク・スタートアップ」の現場を視察されており、一時帰国中の忙しいお時間を頂戴した。

お互いの子供の教育の話、それに関連する日本の教育環境、ひいては産業構造に始まり、シリコンバレーのベンチャー企業の話や投資環境等、ランチを含めて、2時間強に渡り、様々な話ができた。

ところで、今日はこの後、僕も大変お世話になっているドリームゲート(経済産業省の音頭で始まった起業家輩出プロジェクト)運営企業のプロジェクトニッポンで働いていた「榎本あゆみ」さんの「壮行会(起業を祝う会)」がある。

ご本人から退職と起業の話を聞き、それであれば壮行会をと思い、その話を松谷さん(プロジェクトニッポン社長)にしたところ、話が大きくなってしまい、行き掛り上、僕が幹事団のリーダーを仰せつかってしまった。

急に決まった話だったこともあり、会場選びや周囲への参加呼びかけ、当日の演出等でだいぶ苦労をしたが、幹事団の皆さんのご尽力のお陰で、大勢の皆さんのご出席のもと、榎本さんを盛大に送り出してあげることができそうである。

なんと彼女は、日本を飛び出して「上海」で起業するらしい!

是非とも、頑張って欲しいと思う。

話は変わるが、先日のエントリーで紹介した「日本コンピュータ・ダイナミクス」創業者の下條さんの著書を先程、読み終えた。

下條さんの創業から今日に至るまでの軌跡が平易な文章で書かれているということもあるが、読むのが遅い僕にしては、かなり早く読み終えることができた。

下條さんが起業された時期は、僕が生まれた直後だったこともあり、自分自身が育ってきた時代を思い出し、また、自分が独立して起業してからの人生を思い返すような感覚で、小説を読んでいるかのように、下條さんの人生に引き込まれてしまった。

その下條さんの著書の最後に、こんな言葉が書いてあった。

「それは、もう少し大きな観点から言えば、『世の中には、自分が想像したり考えたりする範囲を超えるものがあるのだ』という認識を持つことでもあります」。

自分を信じると共に、謙虚な姿勢を忘れないようにしたい。