投稿しなかったブログ。

投稿しなかったブログ。

「3年前の七夕」の日に書いた未投稿のブログを見つけた。どうやら、原稿を書いたままにしてしまっていたらしい。恐らく、その内容に相応しい写真を見つけられなかったのだろう。先程、とある写真を探していて、偶然に見つけた。我ながら良い文章だと思ったので、投稿することにした。

7月7日。世の中では七夕という意味だが、僕に取っては末弟の誕生日だ。当たり前だが、彼が小学生の頃から知っており、父親が亡くなってからは、ある意味、僕が父親代わりのことをしていた時期もあり、彼の誕生日には特別な感情を覚える。そう言いつつ、お互いに大人になってからは、僕の方が彼に相談に乗ってもらうことが多くなった。

僕たち夫婦には、2人の男の子がいる。二人とも、名前は妻がつけた。僕の親しい友人の何人かは知っているが、僕は最初の子供は、男の子だろうが女の子だろうが、名前は「セナ」にしようと思っていた。しかし、それが誰かは忘れてしまったが、ある人から「生まれてきた子供の顔を見てから名前を決めた方がいい。何か感じるものがあるはずだ」とアドバイスをされた。生まれてきた男の子の顔を見ると、コーナーを攻める生き方をするようには見えなかった。結果として、妻が考えていた名前をつけた。

次男の時は正直、長男の時ほど名前に拘ってはいなかった。妻は、男の子ということで、長男の時と同様、僕の名前から一文字取り、そこに彼女の想いを込めた漢字を加えて、次男の名前を考えた。

同じ両親から生まれた子どもたちにも関わらず、二人の性格は水と油ほど異なっている。しかし、とても仲が良い。特に、次男は長男のことが、とても好きなようで、自慢の兄のようだ。

ところで、フランクフルトに向かう機中で「君は月夜に光り輝く(You shine in the moonlight.)」という映画を観た。同じような年頃で、また、シャイであまり感情表現をしない主人公のキャラクターのせいもあり、長男のことを思い出しながら、その映画を観た。

数学と物理が得意で、昨年のクリスマスに買ってあげたMacBook Airで映像を創ったり、最近はUnityというソフトでゲームを創ったりと、女の子にも恋愛にも興味が無さそうな(実際に無い)長男だが、いつか、映画の主人公のように、好きな女の子ができて、デートをするようになるのだろうか・・・。

次男はとにかく社交的で環境適応力が高い。3年前、恵比寿から今の住まいに越したことに伴い保育園を変わった時も、初日から楽しく遊んでいたようで、保育園の先生から「随分前から通っているような感じでしたよ」と言われたぐらいだった。先日のピアノの発表会では、最後にステージ上がり、全員で記念写真を撮った後、壇上から降りて来る時には、初めて会った子たちと以前から知り合いだったように談笑しながら歩いてきた。

そんな子どもたちに恥ずかしくない生き方をしたい。