起業家の「生命力」。

先日のライブレボリューションの増永さんのブログに「起業家には生命力みたいなものがあると思います」と書いてある。言い得て妙だなと思った。

たしかに会社の経営をしていれば必ず、絶体絶命のピンチのようなものがある。事実、僕も最初の起業の時も2度目の時も何度となく「もうダメだ!!」と思ったことがあった。そこを乗り切れるかどうかは、ある種、「運」があるかないかが大きいかもしれない。

成功する人は「運」があるとよく言うし、実際に、僕の周囲でも成功している起業家の人達と話すと「運が良かった」ということを口にする人が多い。

では、運のある人と運の無い人とを分かつものは何か? 僕は「性格」だと思う。

増永さんが今日のライブレボリューションは「幸運の連続」のお陰なので、これをもう一度、繰り返せと言われても自信がない、なので、もう一度、起業するなんて考えたくもない、ということを言っていたが、彼なら何度でも起業できるだろうし、その度に「運」を引き寄せるだろうと思う。

僕もドリームビジョンを成功させるために、今までで最高の「運」を引き寄せたいと思う。

スクリーンに人生をさらけ出す。

時の経つのは速いもので、今日から10月。今年も残すところ、あと3ヶ月となった。

会社の立ち上げと子育ての両立からか「蓄積疲労」がひどく、昨日はラソナの経営会議を終えて自宅に帰ってから仮眠を取ったが、弟からの電話で起こされた時は何が起きたかわからないほど熟睡していた。

今日は、11:30から行きつけのセラピアという店で整体をしてもらった。木曜日の中学校と慶応ビジネススクールでの講義(立ちっぱなし)と金曜日の引っ越しが続いたせいか、持病の腰が痛くなり、いつもよりも長めに治療をしてもらった。

午後は赤ちゃん本舗に行って悠生の買い物をし、帰りにスーパーに寄って帰ってきた。悠生は数日前に39度の熱を出し、ここのところ調子が良くない。今日も朝から機嫌が悪く、相手をしていないとすぐにぐずり出す。

インタースコープの創業期は毎日夜中まで我武者らに仕事をしており、それはそれで大変だったが、週末は休もうと思えば休めたわけで、ONとOFFの切り替えが出来た。その分、今よりも楽だったような気がする。とにかくシンプルな日常だった。

その頃と違って、起業と子育てが同時並行で進んでいる今は、週末に気分転換をするということができず、常に80%のエネルギーを持続させているようなもので、インタースコープの頃とは疲れ方が異なる。今の方が肉体的にも精神的にも「ペース配分」を要求される。

ところで、先程、悠生の相手をする合間を縫って、日経新聞の別冊「THE NIKKEI MAGAINE」を読んだ。

今月号は「Great Performers 2006」というタイトルで、日本映画界をリードする6人:市川崑(監督)、小林聡美、真田広之、小泉今日子、中井貴一、桃井かおり、という各氏のインタビュー記事が掲載されていた。

因みに、市川監督と桃井かおりを除くと全員40代だで、数年前のアエラで「日本を変える40代の経営者」とかいう特集が組まれていたことを思い出した。そこに前刀さん(元祖ライブドアを経営)も紹介されていた。

一方、最近注目の起業家達はその多くが30代で、特にネットビジネスにおいては、30才前後が活躍しているのは間違いない。

しかし、ある程度の年を重ねないと見えてこない現実や経験が為せる術を活用し、40代ならではの生き方と事業をしていきたいと思う。

小泉今日子(ちょうど40才)が「映画女優とは?」とい問いに対して、「人生をスクリーンにさらけ出すことができる人」と、噛み締めるように語ったらしい。

僕も「人生を起業という生き方にさらけ出してきた」ようなもので、彼女の言葉には共感できるものがあった。

また、桃井かおり(54才)は、「突然引っ越したり、親が死んだり。人生では唐突にいろんなことが起こる。『日常は劇的』なんです。映画のように引いた目線で自分をみて、それに気づいて欲しい」と語っている。

これからも変にカッコつけず、ありのままの自分と人生を、自分の「事業」にさらけ出していこうと思う。

ドリームビジョンのオープニングパーティでアレン・マイナーさんが僕に言ってくれたことは、そういうことかもしれない。

追伸:久しぶりに映画を観に行きたくなった。最後に映画館に足を運んだのは、妻が妊娠6ヶ月頃のはずなので、1年半ほど前だと思う。

幸せな一日

昨日は11時過ぎに家を出て、神奈川県相模原市の津久井湖の近くにある「串川中学校」を訪問し、総合学習の一環としての「人生の先輩から学ぶ」という職業講話にて話しをさせて頂いた。

対象は3年生だったが、みんなとても熱心に僕の話しを聴いてくれていた。彼・彼女達にとって少しでも何かのヒントになったようであれば嬉しく思う。

「嬉しく思う」ということでは、昨日、帰宅してからメールをチェックしたところ、僕のブログにコメントがあったことを知らせるメールが届いており、なんと、串側中学校の生徒の方からのコメントだった。

きっと僕の名前かドリームビジョンかで検索をして、僕のブログを発見したのだろう。まさしく、WEB2.0時代の恩恵を実感した。

串川中学校の後は、慶応大学のビジネススクールにて、起業に関する講演をさせて頂いた。

同じ日に、中学校とビジネススクールでの講演というのは、ダイナミックレンジが広く、頭と心の切り替えが少々大変だったが、こちらでも素晴らしい時間を過ごすことができた。

今回の件を企画して頂いた下垣内さんには心からお礼を申し上げたいと思う。ありがとうございました。

MBAというのは、ビジネスをどうマネージするか?ということであり、どちらかと言うと大企業の経営幹部を志向する方々に有益なカリキュラムではないかと思うが、そこに「起業」や「アントレプレナーシップ」「チャレンジ」といった「マインド」を醸成する要素を盛り込んだ方が、日本社会においては効果的ではないかと思う。

インタービジョンの創業者であり、戦争という「極限状態」において、どのようなタイプの人間を組み合わせると最強のチームが出来るかという実践的理論を開発し、米国ペンタゴンの顧問を務めたこともある小林さんという方の講演で聴いた話しであるが、MBAというのは、リーダーシップはあるがマネジメント的スキルが足りない傾向にあるアメリカ人向けに開発されたカリキュラムであり、マネジメント的スキルはある日本人には、むしろ、リーダーシップを学ぶカリキュラムが必要であると言っていた。

そういう意味でも、僕は将来、今までの日本にはない新しい概念と仕組みの大学を創設したいと思っている。

そんな僕の話しが、少しでもKBSの皆さんのお役に立ったようであれば嬉しく思う。

自分への質問。

僕のブログに毎日欠かさずにコメントをくれる「坊主頭のりょうへいさん」から、「自分への質問」というキーワードを頂いた。確かに、自問自答はとても大切なことだと思う。

「自問自答」とは異なるが、ブログを書くことの効用のひとつとして、過去の自分の「思考内容」を知ることができる点があると思う。

たまに、自分のブログを読み返してみる時があるが、そうすると、その時の自分の関心事や思考パターン、精神状態などが、とてもよく分かるし、数ヶ月というレンジでの自分のトレンドを把握することができる。

僕はほぼ毎日、ブログを書いているが、それだけの価値があると思う。

因みに、僕が尊敬する「伊藤穣一氏(JOI)」は、ネタの仕込みを含めると、毎日4~5時間もブログに時間を費やしていると言っていた。それもここ4~5年間、続けているらしい。

テクノラティの検索で彼のブログランキングが世界で「二桁」をキープしている理由は、そこにある。

さすがに、僕には真似のできない芸当である。

「自由が丘」の午後。

今月末にドリームビジョンのオフィスを移転することになった。

場所は「原宿」。

僕が初めて起業した時にオフィスを借りたのも原宿だった。ある意味で僕の起業家人生の原点でもある。

そんなことで、今週末は、会議室で使うテーブルのセットと僕の机と椅子を探していた。

単なる事務机ではなくデザイン性に優れているオフィス家具は値段が高く、今のドリームビジョンの財務体力ではとても買えないので、オフィスでも使えそうな住宅用のものを探しに、昨日は渋谷のロフト、新宿の in the Room(丸井)、今日は目黒通り沿いのインテリアショップ、自由が丘のFranc Franc を見に行った。

安くあげようと思えばアスクル等で買えば済むが、これから「人材紹介業」を立ち上げるので、キャンディデイト(転職を検討している人)が転職に際して「夢」を感じられる雰囲気のインテリアでないとマズいので、リーズナブルで質感の良く、尚かつ、オフィスで使っても違和感の無いものを探すことにした。

因みに、当然のことながら子供を連れてのお店回りは結構大変である。途中でぐずったり、ミルクをあげたりすることを考えて、完全装備でのお出掛けである(笑)。

その甲斐があってか、来客用のMTGテーブルは、Franc Franc で見つかった。自分の机は、値段と品質のバランスが良いものがなく、自宅に帰ってきてから通販カタログをみて、何とか見つけることができた。

そんなことで忙しい週末だった。

ところで、今日の午後、自由が丘で遅いランチを食べようと入ったお店の前で、画家と思しき女性が、連れの女性が弾くアコーディオンが奏でる音色に合わせて、道行く人々の「似顔絵」を書いていた。

場所柄、子供連れの母親が多く、親バカな彼女達を狙っての「大道芸(有料)」をしていた。弾���ていた曲はフランスの民謡のような感じだった。

彼女は結婚しているのだろうか? 美大を出ているのだろうか? どのぐらいの収入になるのだろうか? そんなことを考えつつ、悠生をあやしながらお昼(カレーライス)を食べていた。

と同時に、そういう考え方は「経済的豊かさ=幸せの必須条件」という前提に立っており、ついついステレオタイプな考え方をしてしまう自分を振り返っていた。

「自分らしく生きる」ということが、僕自身のテーマでもあり、ドリームビジョンのテーマでもある。

幸せの条件は、その人によって異なると思うが、色々な国に行ってみたり、好きな車に乗ったりと、僕にとってやりたいことを実現するには、どうしてもある程度のお金が必要になる。

また、ブログにも何度か書いたように、僕は30代の半ばに物凄い貧乏な生活をしてきており、お金が無い生活の惨めさを散々味わってきたせいか、とにかく、どんな仕事に対しても、無意識のうちに「経済価値」を考える癖がついている。

そのくせ、インタースコープを辞めて、わざわざ好き好んで「苦労」をしているわけで、何とも矛盾した生き方をしているとも言える。

人間は何かを諦めれば、何かを得ることができる。

似顔絵を描いていた女性の生き方(活き活きとした表情をしていた)をみて、自分はいったい何を最も大切にしているのか?ということを改めて考えた午後だった。

ライブレボリューションの増永さん

僕の好きな「ナナロク世代」の起業家のひとりに、ライブレボリューションの増永さんという方がいる。

彼からは、教わることが多い。

彼のブログで僕のことをご紹介頂いたことがあるが、彼と知り合ったのは、2003年の秋だったと思う。彼の会社で発行しているプレジデントビジョンというメルマガで取材して頂いた頃だ

彼のブログの中でも触れられているが、僕は個人株主として、とても小額ではあるが、ライブレボリューション(というよりも増永さん)を応援させて頂いている。

彼の会社に出資をさせて頂く際には、もちろん、事業計画書を拝見させて頂いたが、僕にとってそれは判断材料にはなっていなかった。

僕自身が起業家の端くれとして、投資家から資金調達をして会社を経営してきたので身を以て経験してきているが、どんなビジネスも事業計画どおりに行くことは、まず、あり得ない。

大切なことは、その起業家なり経営者が、めまぐるしく変わる状況に対して、臨機応変に対応できるかどうかだと思う。そして、どんな困難があっても、やりぬく「強い意志」があるかどうかである。

事実として、ライブレボリューションも、ある新規事業が軌道に乗らず、撤退した経緯がある。

しかし、その決断が功を奏して、まったく別の事業で急成長をしている。

要するに、ビジネスモデルや事業計画に投資するのではなく、起業家自身に投資するのである。

僕はベンチャーキャピタル(VC)事業を行ったことはないので詳しくは知らないが、シリコンバレーのVCは「経営チーム(起業家とその仲間)」に投資をするらしい。つまり、「人」が投資に際する「判断基準」だということである。

投資の世界というと、ROI、PER、DCF、EBITDA等、難しいアルファベットが頻繁に出てくるが、その裏側には、もっと「泥臭い人間模様」があるのだと思う。

そして、僕は、そういう「人と人との出会いと繋がり」を大切にしていきたいと思う。これからも。

「泥臭さ」が足りない。

僕が社外取締役をしているラソナの顧問をされている中さんという方がいる。若い頃に松下電器で働き、松下幸之助さんの薫陶を受けられた方である。

松下電器を退職された後は、経営コンサルティングをされたり、出版社の社長をされたりして、現在は、事業再生やM&A等のコンサルティングを行う会社を経営される傍ら、たくさんの会社の顧問をされている。

その中さんが本日、ドリームビジョンのオフィスに遊びにきてくれた。

中さんから頂いたアドバイスは、ドリームビジョンの事業ドメインや構想は「キレイ」にまとまり過ぎていて、「泥臭さ」が足りないということだった。

ベンチャー企業というのは創業者のキャラクターが色濃く出るものだが、ご指摘のとおりである。

僕自身のキャラクターとして、そういう面が足りないことは、よく分かっていた。

それは、僕が子供の頃からのことであり、父親が総合病院の事務長をしていたり、母親が教師をしていたこともあり、いわゆる「泥臭さ」とは遠い家庭環境にあったことが影響していると思っている。

この先、未公開のベンチャー企業を中心とした「人材紹介事業」を立ち上げていく予定であるが、それに際しても、中さんに指摘された「泥臭さ」が必要になるような気がする。

しかし、人間は誰しも「向き不向き」や「適性」というものがあるので、無理に自分を変える必要もないし、変えられることと変えられないことがあると思う。

その一方、自分には「泥臭さ」が足りないこと、ともすると「お上品」にまとまってしまう傾向があることを「自覚」しているかいないかでは、大きな違いがあることも事実である。

今日の中さんのアドバイスは、僕個人に留まらず、今後のドリームビジョンにとって、大きなメッセージになった気がしている。