「Made in Japan」は「ロシア」でも人気!!

多くの方々が、それぞれに、今年の抱負を胸に秘めながら、今日から仕事始めのことと思う。

そういう僕は、昨年後半からのドタバタと年末に強行軍でのロシア出張、そして、帰省というハードスケジュールで身体を酷使したせいか、体調を崩し、極めてスローなスタートを切った。

神様が「気持ちは別として、身体はもうそんなに若くはないのだから、あまり無理をしないように!!」と警告を発してくれたのだろう。

ところで、今日から、お正月休みを頂いていた「ロシア事情」に関するエントリーを再開し、何本か書くことにする。

今日のエントリーのタイトルにも書いたとおり、Made in Japan はロシアでもかなり人気である。

家電製品であれば、SONY、Panasonic、SHARP、TOSHIBA、 HITACHI等。
クルマであれば、TOYOTA、LEXUS、HONDA、HISSAN、MAZDA、MITSUBISHI、SUZUKI等。

分かりやすくいうと、一般庶民は「ロシア製」のものを買い、そこそこ購買力がある層になると「韓国製」を買い、裕福な人々になると「日本製」を買う。そして、超裕福=いわゆる「富裕層」になると、クルマは「ドイツ製」という構造になっている。

さて、そのMade in Japan、最初から好調だったのか?というと、そうでもない。

クルマも家電製品も、ソビエト時代からロシアに輸出されているが、当時は「市場」という概念も機能もなく、当然のことながら、市場調査(Market Research)の機能はなく、いきなり「販売」したというのが実情のようだ。

因みに、ロシアでの「市場調査(Market Research)」という機能は、2,000年頃から始まっているが、今回の訪露では、日本製品の市場導入に際するケースとして、非常に興味深い話を聞くことができた。

SONYとPanasonicは、ロシアにおいても「プレミアム・ブランド」として認知されている。

また、同じプレミアム・ブランドでも、「SONY=オーディオ」「Panasonic=ビデオ、テレビ」というパーセプション(認識)の違い(現在)があるようである。

その「Panasonic」であるが、「プラズマTV」の発売当初、かなりの苦戦を強いられたと聞く。

自社のテレビが思うように売れず、Panasonic(当時の松下電器産業)は、その「理由」を判明すべく、以下の3つの調査を実施した。

1. マスメディア調査:
・すべてのマスメディアで、Panasonicに関して何が語られているか?日本でいうメディアオーディット。

2. インターネット上の「口コミ」調査:
・ロシアでは、かなり「ブログ」が盛り上がっており、ネットユーザーの半数以上が何らかの形でブログを書いているとも言われている。また、ソーシャルメディアという概念も、メディア・広告・ネット関連セクター従事者には浸透しており、日本でいうF1層へのリーチメディアとしては、ネットが重要視されている。
・この点(ロシアにおけるソーシャルメディア)については、今後のエントリーにて解説したい。

3. 流通調査:
・70店舗強の販売店を訪問調査し、薄型テレビの売れ行き、および、消費者のブランド評価、選択基準等をヒアリングしたとのこと。

上記調査の結果、当時のロシアには「プラズマ=1年後には照度が劣化してしまう」という認識(誤解)があり、「LCD(液晶)」の方が「先進的」という認識があったことが判明したという。

そして、それを解決するために、以下の4つを実施したそうだ。

1.「3万時間保証」という「ラベルを貼る」。

2.「北野武」をキャラクターに起用。彼は、ロシア国民に絶大な人気を誇る。

3.「プレミアム価格」に変更(要するに、値上げ)。ロシア人はエントリー商品から入るが、プレミアム商品に買い替える傾向が強い。例:クルマ、携帯電話

4.「流通政策」を変更。プラズマに関する商品説明を、専門知識がない人にも理解できる内容に変更。
→ 同様に、マスメディアに対する情報発信の内容も、上記同様に分かり易いものに変更。尚、ネット上のフォーラムにも積極的に情報提供を行った。

まさしく、マーケティングの4Pである。

結果として、2007年→2008年(最初の6ヶ月)の販売台数が、対前年比「14%増」!!

「なるほど・・・」と思ったと同時に、ロシアは、この10年間で急速に「欧米流マーケティング」を実践してきていることを実感。

一方、そのような「スキル」を持った人材は極めて限られており、採用には苦労をしている様子。殆どが「コネ採用」らしい。

次回は、ロシアにおける「メディア・広告」業界について解説します。

乞うご期待!!

「主体性」と「多様性」。そして、「挑戦心」。

新年明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願い申し上げます。

さて、2009年最初のエントリーは、ロシア情報は横に置き、お正月らしく、激動の国際情勢と日本に関するトピックスについて書くことにします。

元旦の21:00~23:00、NHK総合テレビで「激論2009 世界はどこへ そして日本は」という番組を見た。僕のブログを読んで下さっている方でも、この番組を見た人は多いだろう。

僕は、政治や世界経済に対する知識も理解もお寒く、このようなテーマでブログを書くこと自体、不遜な気がしているが、自分自身の考えを整理する上でも、敢えて書いてみようと思う。

僕は、この番組を見ていて、「誰の意思と会話をすればいいのか?」というひと言を思い出した。

アイベックス(現在は、デジタルガレージの事業部門)というプロモーション会社の創業者である辻井さんが、僕と山川さんとで創業したインタースコープの経営体制移行期に、発した言葉である。

その言葉のとおり、その当時のインタースコープは、誰のリーダーシップにより、どんな未来を目指すのか?が、不明確だった。

「議院内閣制」の元、与党内の「ポリティクス」により「一国の首相(リーダー)」を選ばざるを得ない現在、真の意味での「リーダー」を輩出するのは困難ではないかと思う。

それはそれで様々な問題があるのかもしれないが、僕は、一国のリーダーは「直接選挙」で選びたい。少なくとも、自分の意見は反映される。

都道府県の「知事」が「直接選挙」で選出されていることを考えると、充分に可能ではないかと思う。

「誰の意思と会話をすればいいのか?」は、今の日本に見事に当てはまる。

「責任と権限」の所在を、もっと明確にすることが必要である。

法的には、総理大臣の権限は、驚くほど限られている。派閥の支持がなければ、何も決められないと言ってもいい。

ところで、番組を見ていて、僕の印象に残ったのは以下のとおり。

・日本の経済発展と構造的捩れは、結局は「日米安保条約(日米関係)」に起因している。

・日本は「パラダイス鎖国」。

・2008年の新成人に対する調査結果として、調査対象者の「3/4」が:

 「日本は努力しても報われない国」。
 「自分の子供の世代は、自分達よりも良い暮らしができないと思う」と回答している。

・現在の格差社会問題は、「世代間格差」の問題が大きい。→ 裕福な高齢者にも年金が支払われる。

・公立学校の荒廃→社会のニーズを満たしていない結果。

・ブラジル移民100年→ 以前は、日本では食えなくて、移民を出していた国。今の日本は、過去の日本人が築いた反映を食い潰している。

・サッチャーの名言:「金持ちを貧乏人にしたところで、貧乏人が金持ちになるわけではない」

また、以下は、各パネリストの締め括りの言葉(敬称略)。

竹中平蔵 「リアリストたれ」
斎藤貴男 「差別と戦争 自殺のない社会」 
山口二郎 「共感の回復」
岡本行夫 「多様性」
八代尚宏 「オープン化 国際基督教大学」
金子勝  「オバマ型へのチェンジ」
勝間和代 「教育 教育 また教育」

僭越ながら、僕は、「主体性」と「多様性」、そして「挑戦心」という言葉を挙げたい。

最後に、この論客の人選には、NHKの意図が感じられた。

「リアリスト V.S. 体制批判・弱者保護」という構造での議論をさせたかったのだろう。

何故なら、そうして相反する意見を戦わせること(それを見ること)で、そこまでの知識のない一般国民は、初めて「現実と向き合い」、自分の「考えを考える」ということだろう。

僕も、その意図に見事にはめられたひとりである。

「理念」を忘れず、しかし、「現実」と向き合いながら、今年一年を歩んで行こうと思う。

「ロシア」の消費生活。

今回のロシア出張では、欧米系の著名広告代理店、調査会社、コンサルティングファームを訪問し、ロシアのビジネス環境に関する情報収集とディスカッションおよび流通視察、現地の家庭訪問等を行ってきた。

尚、ロシアでは、日本でいう広告代理店とPR会社の機能が一緒になっているケースが多く、それらを「PRエージェンシー」と呼んでいる。

彼等との議論を通じて得た知見を紹介する前に、「モスクワ」の「高級スーパー」や「アシャン」という仏系の大型スーパー(日本でいうGMS)をキーテナントとしたショッピングモールを紹介したい。

シリアルアントレプレナー  「3度目の起業」と「初めての子育て」
★モスクワの高級スーパーの看板。

シリアルアントレプレナー  「3度目の起業」と「初めての子育て」
★日本でも店内での撮影は禁止されているが、10数年前まで「共産主義」だったロシアでは、公共の場所での写真撮影は、かなり厳しくチェックされる。警備員の目を盗んでの盗撮?である。それにしても、店内は、東京の高級スーパーと何ら変わらないことに驚かされる。

シリアルアントレプレナー  「3度目の起業」と「初めての子育て」
★チーズ売り場。品揃えが、とても充実している。

シリアルアントレプレナー  「3度目の起業」と「初めての子育て」
★魚売り場。左側の見える水槽には、生きた魚が泳いでいる。

シリアルアントレプレナー  「3度目の起業」と「初めての子育て」
★大型ショッピングモールに向かう途中。GWのレポートでも説明したが、韓国パワーが炸裂している。HYUNDAIやKIAのクルマが数多く走っている。

シリアルアントレプレナー  「3度目の起業」と「初めての子育て」
★ショッピングモール入口にあるクリーニング屋さん。因みに、Yシャツ1枚のクリーニング代は、現地の感覚でいうと「650円」(円高のため為替をダイレクトに計算するとミスリードする)。庶民にとっては、まだまだ「高嶺の花」である。

シリアルアントレプレナー  「3度目の起業」と「初めての子育て」
★店内の様子。トイザラスやIKEA形式の背の高いシェルフに商品が並んでいる。とにかく、品揃えが豊富なことに驚かされる。年末の買い物客で混雑していた。

シリアルアントレプレナー  「3度目の起業」と「初めての子育て」
★ロシアの風物詩的な商品。氷点下を下回るため、この季節になると、クルマのフロントガラスが凍らないように、アルコール入りのウォッシャー液が店頭に並ぶらしい。

シリアルアントレプレナー  「3度目の起業」と「初めての子育て」
★店員の後ろにあるのは、ローストチキン(丸焼き)。鶏肉が食べられない僕には、関係のない代物(笑)。

シリアルアントレプレナー  「3度目の起業」と「初めての子育て」
★レジ打ちのオバさん。サンタクロース仕様の制服がなかなかいい感じ!!

シリアルアントレプレナー  「3度目の起業」と「初めての子育て」
★こんな感じで、レジがなんと150メートルは並んでいる。それでも、週末の混雑時には、30~60分待ちがザラ!!

シリアルアントレプレナー  「3度目の起業」と「初めての子育て」
★韓国製(LG)のモニター。その上の壁には、日本製品のロゴが並んでいる。
日本製品は、とにかく人気!!

今日のところは、この辺で。

「ロシア」から無事、帰国。

強行軍の「ロシア出張」から本日11時前に無事、帰国。東京(成田)は暖かい!!

ありがたいことに、日曜日にも関わらず、仕事仲間が成田まで迎えに来てくれていた。感謝です!!!

先週末でほぼ仕事納めで、既に帰省した人も多いせいか、成田から都内までの道は渋滞ひとつなく、ロシア出張で得たナレッジを話しているうちにあっという間に自宅に着いた。

今回のロシア出張は、毎日、朝から晩までアポイントがビッシリで観光はひとつもなく、正直、かなり疲れたが、とても得るものがあった。

今回の出張の模様やそこで得たことに関しては、明日以降のエントリーでひとつずつ紹介していくことにするが、今日のエントリーでは、そのイントロダクションとして、モスクワでの写真のをいくつか紹介したい。

シリアルアントレプレナー  「3度目の起業」と「初めての子育て」
★空港からホテルに向かう途中。とにかく、モスクワは渋滞が酷い。ちなみに、このタクシー(というよりもドライバー)は、モスクワ滞在中(3日間)チャーター済み。街中で流しのタクシーは拾えない。拾えるのは、むしろ「白タク」。

シリアルアントレプレナー  「3度目の起業」と「初めての子育て」
★街中の交差点。クルマが「縦横無尽」に入り込んで来て、信号が機能していない。それが、モスクワ流。

シリアルアントレプレナー  「3度目の起業」と「初めての子育て」
★ようやくホテルに到着。空港から25キロの道のりが、なんと「1時間30分」。因みに、気温はマイナス6℃。思ったほど寒くない。札幌と同じぐらいの感覚。

シリアルアントレプレナー  「3度目の起業」と「初めての子育て」
★ロシア正教では、キリスト教でいうところのクリスマスは「1月7日」。でも、年末年始のイルミネーションは至る所で見掛ける。因みに、このホテル、5月に来た時と同じホテルだが、冬場は観光客は少なく、料金は「約1/5」!!。

シリアルアントレプレナー  「3度目の起業」と「初めての子育て」
★現地の友人と夕食を食べた「ウクライナ料理」レストラン前。日本ではロシア料理として有名な「ボルシチ」は、実は「ウクライナ料理」。この店のボルシチは、かな~り美味しい。友人も、ここまで美味しいのは初めてとのこと。

シリアルアントレプレナー  「3度目の起業」と「初めての子育て」
★翌朝のホテル入口から見た景色。気温は、マイナス4℃ぐらいだったと思う。

シリアルアントレプレナー  「3度目の起業」と「初めての子育て」
★モスクワ中心部を蛇行して流れる「モスクワ川」。

シリアルアントレプレナー  「3度目の起業」と「初めての子育て」
★またしても、渋滞。

シリアルアントレプレナー  「3度目の起業」と「初めての子育て」
★昼間も日が差さないため、ヘッドライトは欠かさない。

シリアルアントレプレナー  「3度目の起業」と「初めての子育て」
★現地のパートナー企業とのMTGで使ったビジネスセンター。

シリアルアントレプレナー  「3度目の起業」と「初めての子育て」
★英国高級車「ジャガー」の広告。モスクワおよびサンクトペテルブルグでは、このような道路上のバナー広告をよく見掛ける。

シリアルアントレプレナー  「3度目の起業」と「初めての子育て」
★末尾2ケタが「AA」というナンバー。政府関係のクルマ。メルセデスベンツG550「BRABAS仕様」。日本円にして1,500万円ぐらいする!!

シリアルアントレプレナー  「3度目の起業」と「初めての子育て」
★こちらは、Nissan FUGA。こちらも政府関係車。因みに、末尾「AO」は、いわゆるいわくつきのクルマ。間違ってもブツケテはいけない。命の保証はない。

シリアルアントレプレナー  「3度目の起業」と「初めての子育て」
★コカコーラは、かなり人気。ライバルのペプシも健闘している。

シリアルアントレプレナー  「3度目の起業」と「初めての子育て」
★日本企業の看板は、よく見掛ける。

ということで、GWの時と同じように、明日以降、ロシアの社会事情について学んだことを、ひとつずつ、紹介します。

「ロシア」には、2つのタイプの「新興富裕層」がいる。

モスクワに着いて、3日目(実質的には2日目)。あっと言う間に時間が過ぎた。

初日(23)は、ホテルチェックイン後、現地の友人と「ウクライナ料理」を食べに出掛けた。

出発前も2時半まで仕事をし睡眠不足のところに、「時差(6時間遅い)」も加わってかなり疲れていたが、遠路遥々モスクワまでやってきて、そのままホテルで寝てしまうのは勿体無い。欠伸(あくび)を連発しながら、この国の金融システムや昨今の金融危機がロシア経済に与えている影響等について話を聞いた。

金融システムに纏わるトピックスをいくつか紹介したい。

ロシアでは、民間の銀行の倒産は、珍しいことではない。

従って、多くの国民は「貯蓄銀行(国営)」にお金を預ける。利子は、約5.7%。「表面金利」としては悪くない。しかし、ここ数年の「インフレ率」は「20%」。実施的には、目減りすることになる。

そんなこともあり、アパートの郵便受けには「民間金融機関のチラシ」が舞い込む。「20%」の金利を謳った金融商品のものだ。

しかし、ここには「からくり」がある。

20%の金利を付けてくれるのは、日本円にして「約100万円」以上から。一般市民が持っている額ではない。

その金額を金融機関に預けられるのは、いわゆる「新興富裕層」以上である。

この「新興富裕層」にも、実は「2種類」あることが分かった。

いわゆる「原油高」や「社会の混乱」に乗じて「利権」をつかんだ「成金」と、高学歴で「専門性の高い職業」に就いている「Yuppie」である。

「Yuppie」とは、1980年代に米国で言われた「Young Urban Professionals(都会に住む知的職業従事者)」の略。

ロシアでこの言葉が使われているわけではないが、要するにそういうことだ。

ロシアでは、ダブルディグリー(大学の学部を2つ卒業していること)は珍しくも何ともなく、中にはトリプルディグリーもいる。今日、MTGをした男性も、トリプルディグリーだった。

そういう30才前後の「Yuppie」が、「日本車の顧客」でもある。

話は変わるが、モスクワは「渋滞」が酷い。

シェレメチェボ空港からモスクワ市内まで(約25キロ)、1時間半ぐらいかかる。

11時から16時ぐらいは比較的流れているが、朝晩のラッシュアワーは片側4~6車線の道路がクルマでぎっしりになる。

GWにロシアに来た時と同じように、こんな感じで、多少はバージョンアップアップしたロシアに関する知識をもとに、ロシア事情を綴っていくことにする。

「ロシア」で迎えるクリスマス。

2008年12月23日(火)17:30、今年2度目イコール僕の人生で2度目の「モスクワ」に到着した。

GWに初めてロシアを訪れた際には、まさか、こんなに早く2度目の訪露が実現するとは思ってもいなかった。

前回は、日本人にとっては極めて縁遠い国であるロシア視察が目的だったが、今回の訪露は、ある仕事で、現地のパートナー企業と打ち合わせをするためにやってきた。

当然のことながら、緊張感が違う。

事前に何度もメールのやり取りをし、昨夜遅くには電話で話をし、事前に出来る限りの準備をした。

今回の訪露も、5泊7日(機中1泊)という強行軍。今日からモスクワに2泊した後、サンクトペテルブルグに移動し、モスクワ経由で帰国する。

ところで、今回のフライトは、「AEROFLOT(ロシア航空)」(前回は、トランスアエロ航空)。

「風評」を聞く限りでは、かなりシャビーなエアラインとのことで、正直、気乗りしていなかったが、搭乗口の前で「シャンパン」を用意している姿を発見し、「これは思ったほど悪くないかも?」と期待感が湧き上がった。

すると、シャンパンを注いだグラスを並べたテーブルの前(パーティの時のような感じ)にクルーの人たちが集まり、機長(?)がロシア語でスピーチを始めた(当然、日本語の通訳付き)。

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どうやら、2008年は「AEROFLOT就航85周年」という記念すべき年らしく、また、今日は新しい「エアバスA330」での初めてのフライトとのことで、それを祝ってのシャンパンだったわけだ。クリスマスシーズンでもあり、乗客は喜んでいた。

実際に乗り込んでみると、機内はとてもキレイで、オレンジのファブリックが華やかさを演出していた。ハードだけでなく、サービスも上々。食事の後、アイスクリームをサービスしてくれた。

旧ソビエトのイメージは、もうどこにも無い。

ロシアでの仕事が上手くいけば、今後は出張が多くなるだろうから、マイレージプログラムに入る予定。

ところで、モスクワに向かう機中で、僕の好きな宋文洲さんのメルマガを読んだ。

彼が22歳で来日し、北海道大学で学び始めた頃、6畳一間の寒いアパートに指導教授が訪ねてきた時のことが紹介されていた。

あまりの寒さに、布団に足を入れてテレビを見ていた宋さんは、教授から「寒いか?」と言われ、「はい。寒いです」と答えた。

その翌日、研究室にいると呼び出しがあり、教授の部屋に行くと、「街に出るよ」と言われ、そのまま札幌駅のラーメン屋に連れて行かれたそうだ。

すると、教授の友人が先に来て待っていて、「後藤さん、この留学生の宋君が馳走になりたいと言っているんだよ」とジョークを飛ばし、「後藤さん、宋君のアパートはとても寒い。おたくの会社の来客用のマンションは使われていないでしょう。しばらく泊めてくれませんか」と・・・。

当時、片言の日本語しか話せなかった宋さんでも、教授が何を頼んだか分かり驚いていると、「どうぞどうぞ」と答える社長の返事を聞いてさらにショックを受けたという。

「前日に自ら部屋を訪ね、翌日にもう私のために問題を解決した恩師の姿勢に感銘と感動を覚えました。思いやりとは言葉ではなく行動であると、この時ほど身に染みたことはありませんでした」と、宋さんはメルマガに書いていた。

そのとおりである。自分自身の行動を考えさせられた。

ところで、その教授は、今月初旬に亡くなられたという。

「今年6月、北大工学部の同窓会に講演を頼まれて久しぶりに母校を訪ねました。恩師の木下先生が末期癌と戦っている最中の体を引きずりながら、奥さんと共に工学部に来てくださいました。抗がん剤の管が見えた時、私は目頭が熱くなりました。

恩師木下先生も涙を流しました。初めて見た先生の涙です。その時、彼も私もこれが最後の面会と悟りました」。

この文章を読んで、僕は22年前に亡くなった父親のことを思い出した。

父は亡くなった年の前年の暮れ、年末年始を自宅で過ごすために、病院の許可を得て、しばし、外泊をした。僕は、母親(養母)と一緒に、父が入院していた病院までクルマで迎えに行った。

すると、痩せた身体にぶかぶかになったスーツを着て、笑顔で病院の建物から出てきた。でも、父の顔は、誰の目にも末期癌と分かるほど、黄色くなっていた。

僕は、言葉に詰まり、でも、涙を見せるわけにはいかず、その後、クルマで40分の道のりをどうやって帰ってきたか、何も憶えていない。

でも、人間の記憶とは変なもので、自宅で父と過ごせるのは、これが最後かもしれないと母と弟と話をし、スーパーで売っていたなかで最も高い牛肉を買ってきて、父が好きだったしゃぶしゃぶを食べた(肉の値段の話をしたこと)を憶えている。

父は、とても嬉しそうだった。

ところで、今年は、僕の人生で、とても大きな変化があった。

色々な人に迷惑をかけた。

そして、僕自身も大きな打撃を受けた。

図らずも、今年は、僕の母親が亡くなった「45才」だった(正確には、あと3ヶ月ほど残っている。因みに、父は55才で亡くなった)。

ドリームビジョンで運営を始めた「挑戦する生き方」をテーマとしたメディアでも感じていることだが、人間は、誰かの死に直面したり、自分自身が大病を患うなど、何か大きな出来事に遭遇して、初めて変わる生き物なのだろう。そのぐらいのインパクトがない限り、人間は変われないということでもある。

年の瀬にあたり、今年後半の出来事をもう一度、振り返り、改めて反省をし、来年は良い年にしたいと思う。

僕の拙いブログを読んで下さっている皆さんにとっても、来る年が実り多い一年となりますことを、極寒のロシアでお祈りしたいと思います。

追伸:ロシアは「ロシア正教」が主流のため、キリスト教の「クリスマス(12/25)」に、特別な意味はない。商業的クリスマスという観点でも、カップルが着飾ってレストランで食事をするということもないらしい。キリスト教でいうクリスマスは、ロシアでは「1/7」で、1月前半はお休みとのこと。日本に住んでいると「宗教」と社会の繋がりをあまり意識しないが、異文化とその国の社会構造を理解する上では、非常に重要な要素である。

商業施設の「駐車場」。

今日は昼過ぎから、12/23(火)からのロシア出張で持っていく「お土産」を買いに出掛けた。

政治とマスコミの偏った報道により、日本人の殆どは知らされていないことだが、ロシア国民は基本的に「親日派」である。故に、風呂敷や和装小物など、日本の伝統的物品を持っていくと、とても喜ばれる。

ところで、買い物に行った際に、商業施設の「駐車場」のことで、気がついたことがあった。

「東急本店」と「西武」のどちらに行こうか迷ったが、買い物の後に行く場所を考えて「西武」に行った。

ところが、駐車場が「満車」でないにも関わらず、駐車場に入れ���いのである。それは、駐車場と車道の間に「歩道」があり、クリスマス前の買い物客が多く、なかなか駐車場に入れないのである。

その点、東急本店の方が立地的に分があるし、最近の商業施設であれば、その点も考慮されて駐車場が造られている。六本木ヒルズや東京ミッドタウンでは、シブヤの西武のような問題は当然、一切ない。

もうひとつは、駐車場の「スペース」である。

六本木ヒルズやミッドタウンでは、メルセデスベンツSクラス等の大型車を想定して、駐車スペースは勿論、クルマの通り道(スロープ)にも余裕がある。

ところが、西武のそれらは、とても狭い。大型車を運転している人は、さぞかし、神経を使うだろう。

1970年代には、今程のクルマの大型化や経済成長は想定されていなかったということだ。

そういった点も、買い物に行く場所を選ぶ基準になっていると思う。

「構造的(ハード)」問題は、リアルのビジネスに限らず、ネットビジネスにも当てはまる。

時代の変化は避けられない。故に、変化に対応できる者だけが生き残る。