「日経ベンチャー」。

既にご存知の方もいらっしゃると思うが、「日経ベンチャー」というビジネス誌は、今月号から「日経トップリーダー」という誌名に変更され、新装刊された。

個人的には、とても寂しく思っている。

1990年代の後半から始まった「ネットバブル」と「ネットベンチャー」ブーム?が終焉し、ここ数年は「ベンチャー受難の時代」となっているが、それは、我々ベンチャー側にも責任がある。

「新聞=ジャーナリズム」とは言え、ビジネスであることには変わりなく、読者のベンチャーに対する興味・関心が薄れたり、ベンチャー関連の記事を取り上げることが「部数」の増加に繋がらなければ、経営判断として「ベンチャー欄」を無くしたり、雑誌の名前として「ベンチャー」を名乗ることを止めるのは、ある意味、仕方ないだろう。

一方、現ALBERT会長の山川さんと僕とふたりでインタースコープを創業し、会社を成長させていったプロセスにおいて、「日経新聞」や「日経産業新聞」に取り上げられるようになったことは、若いベンチャー企業だったインタースコープに「社会的信用」を与えてくれたのは議論の余地がない。

それだけ、「日経」ブランドは強力である。

その日経が「ベンチャー」という冠を外したことは、繰り返しになるが、とても残念であり、寂しい。

もう一度、日経グループが、彼らのメディアに「ベンチャー」という冠を復活させたいと思える日が来るよう、僕もベンチャーの端くれとして、その一助になれれば嬉しい。

「SFIDA」、期間限定で「有楽町丸井」に出店!!

昨日午後から実家に帰省中。今月は、平日は毎日欠かさずブログの更新をすることを密かに目標と課してきたが、残念ながら昨日は更新できなかった。

「継続」することの「大変さ」と「大切さ」を改めて実感。

ところで、ドリームビジョンの投資先「イミオ」が、期間限定で「有楽町丸井」に出店。自社ブランド「SFIDA」で今シーズンから展開するアパレル商品のお披露目を行っている。

平日にも関わらず、売上も好調とのこと。着実に成長軌道に乗れているようである。

本日(3/28)は、「m-floファミリー」で知られる女性歌手「日之内エミ」さんがPRイベントに駆け付けてくれるとのこと。盛況を期待したい。

シリアルアントレプレナー  「3度目の起業」と「初めての子育て」

シリアルアントレプレナー  「3度目の起業」と「初めての子育て」

「自社ブランドを開発・育成し、様々な商品を展開する」というのは、僕の「夢」のひとつでもある。

僕自身にはそういう能力はないかもしれないが、投資先である「イミオ」の事業展開を通じて、その「夢」が現実のものとなりつつある(実際になっている)。

いつか、スポーツの国際試合のスポンサーができるようなブランドに育てていって欲しい。優秀なイミオの経営陣であれば、きっと、実現できるだろう。

僕(当社)も株主として、社外取締役のひとりとして、微力ながら貢献できたら幸せである。

「努力しただけじゃダメなんだ」。

昨日は久しぶりのカレドニアンのはずだったが、クラブハウスまで行ったものの、さすがの雨に断念して、帰ってきた。

ところで、今日は、先日のエントリーで紹介した「ヨセミテ・津田さん」のインタビュー記事をアップロードした。

彼の話で印象的だったのは、楽天で働いていた頃に「努力しただけじゃダメなんだ」ということを学びましたということ。

是非、読んでみて欲しい。

10人の挑戦。

昨日は、法政大学ビジネススクールでの「10回目」の授業があった。

授業のテーマに合わせて毎回のゲスト講師をリストアップし、多忙な皆さんのスケジュールを調整する。その仕事はかなり大変だったが、終ってみてば、あっと言う間だった。

ところで、昨日のゲストは、シリウステクノロジーズの宮澤さん。

彼は、東京大学在学中より、モバイルのネットビジネスに着手し、卒業と同時に会社を設立して、現在に立っている。

弱冠26才である。

尚かつ、奥さんもお子さん(4歳)もいらっしゃる!!

彼は、若くして、結婚もし、子供を持ったことにより、「継続性のある事業」に拘るようになったという。地に足のついた方だ。

また、彼は、一度もサラリーマン経験、つまり、組織で働いた経験が無いにも関わらず、組織運営の要諦を心得ているように思われる。天性のものなのだろう。

「経営」という観点においては、自分の実力(経験というナレッジも含めて)を冷静に判断し、自分には無いものを補うために、自分よりも「経験豊富=年上の方々」をマネジメント層に迎え入れ、会社の経営を行っている。

理屈では分かるが、実際に出来るか?となると、そう簡単ではない。

ひと言でいえば、自分を「客観視」できている宮澤さんは、素晴らしい経営者だと思う。

その宮澤さん、今回の金融危機でアメリカが不況に陥ったこと=チャンスと判断し、シリコンバレーに進出した。

それまでは、日本企業が接点すら持つことが出来なかった「超優秀な人材」が、レイオフにより、日本の「未公開ベンチャー」に応募してきてくれるとのこと。

尚かつ、まだ、ベンチャー企業は殆ど進出していない、インドへの進出も決めたという。

それを可能にしているのは、ベンチャー企業とは思えない盤石な「財務基盤」にある。日頃から、その布石を打っていたことが素晴らしい。すべては、必然である。

ところで、冒頭にも書いたが、注目株の未公開ベンチャー企業の創業経営者「10人」をゲスト講師としてお招きすることは、かなり、大変である。

でも、そのお陰で、多くのことを学ばせていただいた。

1990年代後半から約10年に渡ってやってきたネットビジネスの経験を踏まえ、ここ数年で創業された、ビジネスモデルだけではなく、ベンチャー企業の創業経営者としても「2.0」の彼らの話を聴くことにより、何が進化しているのか? おぼろげながら、そのポイントが理解できたような気がしている。

僕にとっての課題は、今回のワークショップで学んだことを、どう自分自身の今後に活かすか?ということである。

来週は、学生の皆さんからの発表があるが、まずは、その場で、僕が学んだことをお話することにより、皆さんのお役に立てればと思う。

最後に、法政大学ビジネススクールの授業にご協力いただいたゲスト講師の皆さんに、この場をお借りして、心よりお礼を申し上げます。

Q Life 山内さん
ベンチャーリパブリック 柴田さん
エニグモ 須田さん
ジェイマジック 宮田さん
アライドアーキテクツ 中村さん
マイネット・ジャパン 上原さん
オーリック・システムズ 幾留さん
ニューズ・ツー・ユー 神原さん
メタキャスト 井上さん
シリウステクノロジーズ 宮澤さん

上記の皆さん、本当にありがとうございました。

生命保険はだれのものか?

副題として「消費者が知るべきこと、業界が正すべきこと」という本を、ライフネット生命保険の出口さん(社長)が書かれた。

「正すべきこと」というひと言に、出口さんのアントレプレナーシップを感じる。

オポチュニティ(チャンス)に目を向けるのではなく、リスク(危険)を冒さない空気が漂うこの国において、「58歳」にして「ベンチャー企業」を創業し、60歳(還暦)にして、生命保険の免許を���得した人(出口さん)がいるのである。

56年ぶりの規制緩和(損害保険)とインターネットの普及を材料に、渡辺さん達と立ち上げた「自動車保険の見積り比較サイト(保険スクエアbang!)」等の「新興勢力」により、それまで「一律横並び=業界保護」だった自動車保険は、格段に安くなった。

ライフネット生命保険の出口さん、岩瀬さん達には是非、「生命保険」業界を「変革」していって欲しい。

元「新日鉄」の起業家、オーリック・システムズの幾留さん。

今週の月曜日、いつものとおり、法政大学ビジネススクールでの授業があった。

今週は、ウェブのログ解析ソフトを開発・販売しているオーリック・システムズの幾留さんにゲスト講師としてお越しいただいた。

幾留さんは、1958年生まれの現在50歳。今回のゲスト講師陣の中では最高齢だが、そのご年齢に相応しい、とても示唆に富んだ話をして下さった。

幾留さんは、東工大の大学院を出て、新日鉄に就職。その後、社内留学にて「カリフォルニア工科大学」に留学し、そのまま現地に「居着いた」。当時の新日鉄は、オラクル等のI.T.系ベンチャー企業にかなり積極的に投資を行っており、投資先のモニタリングや新規事業の開発等の仕事を担当する現地法人(子会社)での仕事に魅せられていったそうだ。

新日鉄の立場で開発したある製品が米国企業に支持され、それを販売しようとしたところ、諸事情によりそれが困難だったことにより、当時の仲間数人と一緒にオーリック・システムズをカリフォルニアで創業した。

その後、ネットバブルの崩壊があり、紆余曲折を経て、ウェブのログ解析ソフトの開発に「業態変換」し、現在に至っている。

ご本人は「さらっ」としか話をされていないが、かなりのご苦労があったはずだ。

講義は、自社の事業内容に関する話の他に、I.T.産業の日米比較、起業に関する国際比較、生き残り、成長するベンチャー企業の条件等、まさしく、ビジネススクールの授業に相応しい内容だった。

いくつか、その内容をご紹介したい。

1. I.T.産業の日米比較(Forbes the Global 2000 より)
・Forbes による主要企業に占める「I.T.系企業」の割合を日米で比較すると、米国:約10%(全産業中:4位)、日本:1%あるかないか。
・日本のソフトウエア輸入額: 約9,200億円(輸出額:約90億円)

2. 起業について(GEM reports 2006)
・起業する能力はありますか?(2006年) 米国:50.2%、先進7カ国平均:40.8%、日本:15.7%
・実際に起業している人の割合(2006年) 米国:7%、先進7カ国平均:5%、日本:2~3%
・ベンチャー企業1社への平均投資額  日本:6,000万円(調査国中の最下位)、米国:9億円(最高位)

3. 日本の国際競争力: 1997年(I.T.革命の黎明期)を境に急速に下降。1996年:4位→1997年:17位、2008年:22位

4. 企業の寿命は30年(日経NEEDS調査)
・若い企業の方が「成長性」に関する得点が高い。企業規模のみ「社歴」が長い程、大きい。
・日本が国際競争力でNO.1だった時代は、戦後の復興期に勃興した企業の内、松下電器(現パナソニック)、SONY、ホンダといった優良企業の社歴が「30年前後」だった時期と重なる。

5. I.T.ベンチャーの戦略
・市場の選定(伸びている市場か?自社の強みが活きる市場か?)
・差別化できるポイント(強み)に集中する。
・セグメントリーダーになる。

どれも当たり前のことと言えばそれまでかもしれないが、実際に自分で、それも「異国の地」で事業を興して来られた方の話には、言葉の表面的意味を超えた深い示唆があった。

僕のブログ読者の皆さんにとって、少しでも参考になれば幸いである。

幾留さん 日米往復でご多忙の中、本当にありがとうございました。