Vivien というニックネームの女性

彼女と初めて会ったのは、6/1(木)に実施した弊社が主催したトークセッション後の懇親会の会場だった。

彼女は中国人で、金融関係の会社に勤めているそうだ。とても流暢な日本語に、僕はびっくりした。また、学生の頃に留学生として来日したらしいが、留学先がなんと僕の出身校の「東海大学」だそうで、それにも驚いた。

後にも先にも、彼女にお会いしたのはその時だけであるが、とても艶やかな感じの方だったので、そのオーラに圧倒されたというか、その時は、彼女の「繊細さ」や「芯の強さ」に気づく余裕はなかったが、彼女がドリームビジョンで運営しているSNSで書いてくれている日記を読んで、その「知的さ」と「芯の強さ」に心を動かされた。

まず、彼女の日本語のレベルはお世辞抜きに素晴らしい。

僕は学生の頃、留学をしたいと思っていたので何となく理解できるが、母国語が通じない外国で暮らすというのは並大抵のことではないし、とても勇気のいることであり、誰にでも出来ることではないと思う。現に僕は未だに出来ていない。

話しは変わるが、ニューヨークやロサンゼルスやサンフランシスコ等に出張した際に、一緒に行った人達に連れられて「ピアノバー(日本で言うクラブ)」に行ったことが何度かあるが、必ずと言ってよいほど、日本人の留学生が働いている。

彼女達の中には、それなりの学力レベルの大学に通っている人もいるが、よく見かけるパターンは、まともな英語を話せず、日本人コミュニティに浸っている人達だ。確かに現実は厳しいと思うが、いったい何をしにわざわざ異国の地まで、それも高いお金を払ってきているのだろうか?と思う。

その点で、Visienさんは、日本語以外に英語も流暢に話せるらしく、その努力は素晴らしい。

彼女のことで何より感動したのは、SNSで書いている日記だ。

日々の仕事の中で自分が感じている矛盾や葛藤を、飾らない言葉で本心を綴っていると思われるが、問題意識が高く、尚かつ、それを彼女にとっての「外国語である日本語」で書いているということだ。

「日本語」を通じて、彼女の心模様がリアリティを伴って、こちらに伝わってくる。

果たして、僕がこのBlogで書いていることを、そのレベル感を保ったまま、英語で書けるか?と言うと、正直、自信がない。書けたとしても、物凄い時間がかかるだろう。

彼女の日記に書いてあることで印象に残っているのは、母国のことを思う(心配する)ことと、今働いている会社の上司のことだ。

その上司の方は、歌手を目指してトレーニングに励んでいたそうであるが、色々な事情により、その「夢」は諦めたらしい。しかし、現在の仕事に情熱を傾け、そして、とても謙虚な姿勢で働いているそうだ。アルバイトからスタートしたが、社長の信頼を勝ち得て、20代の若さで支店長になったそうである。その方のことを「尊敬している」と書いている。

中でも印象に残っているのは、その上司の方は「夢は破れた」かもしれないが、きっと現状に甘んじているはずはなく、違う何か(次の夢なのでしょう)に向かって頑張っていると思うと書いていたことだ。きっと、ステキな方なのだろうと思う。

そして、Vivienさんのようなステキな方が、ドリームビジョンのSNSで日記を書き、日々、頑張っていると思うと、とても嬉しくなった。Vivienさんのような人のためにも、そして、彼女に負けないように、頑張ろうと思った。

彼女から、「勇気」をもらったような気がする。