アンケート調査の限界

昨日の僕のブログに、富士山マガジンサービスの相内遍理さんがコメントをくれた。

「ベンチャー企業に就職するような大学生は、就職先『人気企業ランキング』には投票しないのではないか?」というのが、遍理さんのコメントだった。

実際、Googleで検索すると「複数」の「人気企業ランキング」が出てきた。そして、それぞれのランキングは微妙に異なっていた。

ここでは、それぞれの会社が実施した調査の内容を振り返ることはしないが、調査手法やサンプリング(対象者の抽出)によって、結果が異なるということだ。

昨日のブログを書いている時に、調査結果に違いがあることは認識しており、具体的な順位を鵜呑みにすることは危険だとは思っていたが、言われてみれば当たり前の話しである。

ひと言で「大学生」と言っても多様性が増している今日においては、代表性を担保して、就職先「人気企業ランキング」を出すのは、実際にはかなり大変だと思う。

代表性を担保するとなると、「膨大なコストと時間」を要するということだ。

そうなると、ある程度の情報で、自分で「仮説」を立てる必要が出てくる。そこが、ビジネスマンとしての力量が問われるところだろう。

極々当たり前の話しであるが、遍理さんのコメントによって、基本に立ち返って考えることができた。

Joi(伊藤穣一氏)が以前、アメリカではブログで間違ったことを書くと、それを読んだ他のブロガーから必ず指摘が来る、それを受けて、間違いを修正することで、ブログ全体のレベルが上がっていく、というようなことを言っていた。

遍理さん ありがとうございました。