「すべて」を受け入れる。

言うのは簡単だけど、実際には難しい。

数日前からだいぶ良い状態になってきたが、ここ最近は精神状態が不安定な日々が続いていた。原因は色々あるが、その根本は「焦り」「嫉妬」「劣等感」のようなものだと思う。

そんなタイミングで、ある人からトラックバックを頂いた。そのタイトルは、「比較→競争→焦り・嫉妬」というものだった。

その方は、以前にも僕のブログにコメントを下さったり、トラックバックしてくれたりしたことがあったが、きっと、最近の僕のブログを読んで「こりゃマズい状況にあるな・・・」と思い、さり気なく諭してくれたのだと思う(心からお礼を申し上げます)。

彼(だと思う)は現在、中国に住んでいるそうだが、臨床心理士か精神科医のような仕事をされているようだ。

その方が「比較→競争→焦り・嫉妬」というタイトルで書いたブログに、次のようなフレーズがある。

「焦りを感じるときは、自分の進んでいる方向性に何か疑問を持っているときか、同時に多くのことを得ようとしているときです」。

ドリームビジョンを始めて約5ヶ月になるが、僕は「同時に多くのことを得よう」としてきたのかもしれない。それが、精神的な疲労を生み、自ら精神的に不安定な状態に陥れてしまっていたように思う。

ドリームビジョンを創業すると決めた時、100人の会社から数人の会社に戻ることは頭では分かっていたが、実際にそういう環境になってみて、そのギャップが何を意味するのか?が身を以て分かってきた。

銀行に行くのも、郵便物に宛名の書くのも、増資の書類を準備するのも自分でやる必要があり、その分、事業のドライブに直接的にインパクトがあることに投下できる時間は少なくなる。そして、そのことが焦りを生んでいく。

そうこうしているうちに、ネットベンチャー仲間がどんどん上場していき、自分だけが取り残された気持ちになったりする。

そんなことが悪循環を生み、どんどん、精神的に不安定になっていく。

こうして整理してみると、完全に「バッド・スパイラル」である。

でも、こうして気がつけるようになったことが、僕にとっては成長である。遅まきながら、43才にして。極めてお恥ずかしい。

一方、自分で自分を擁護するならば、インタースコープを立ち上げた頃と違い、今の僕はひとつのことに集中できる環境(立場)にはなく、自分の力を「複数の対象」に同時並行で注入する必要があり、肉体的にも精神的にもタフな生活を余儀なくされてきたことは否めない。

まじめな話し、こういう頑張り方(質の異なる複数の対象に同時にエネルギーを投入すること)には、かなりの集中力と体力が要求される。それ故に、ちょっとしたことが、精神のバランスを乱すというのも事実である。

ところで、昨夜は、子供があまりよく寝てくれず何度も起こされた。尚かつ、今週は妻が大学院で朝が早いので、今朝も僕が悠生を保育園に送っていき、ドリームビジョンとインタースコープを2度も往復し、急なアポが入ったりで、最近でも、特に慌ただしい一日だった。

話しは変わるが、今日は移動が多く、尚かつ、交通の便が良くないことが分かっていたので、朝から自分の車で動いていた。

その中で、今日のブログのタイトルとして頭に浮かんだのが、「すべてを受け入れる」というものだった。

このブログも本当は朝のうちに書きたかったが、その時間が取れないという「現実」を受け入れることが大切である。

正直に言って、体調はボロボロであるが、心の状態はだいぶ良くなってきた。そのこと自体に感謝したいと思う。

追伸:今週の金曜日は、久しぶりにゴルフに行く。体力面が心配ではあるが、精神面での進歩を期待したい。