マクロミルの杉本さん

昨日の市場が閉まった後、マクロミルから業績並びに代表取締役および役員の異動に関するリリースがあった。

マクロミルの創業者であり、現在、代表取締役会長CEOである杉本さんが、来月の定時株主総会および総会後の取締役会議における決議を経て、代表取締役を退任し、取締役に就任するという発表がなされた。
http://www.macromill.com/ir/pdf/release_20060811a.pdf

杉本さんとは、マクロミルおよびインタースコープの創業の年である2000年からの付き合いであり、今に至るプロセスをお互いに知る関係でもあり、また、インフォプラントの大谷さんと共に、インターネットリサーチ業界を創ってきた「業界の盟友」でもあり、僕にとっては同業他社の役員人事という出来事を超えて、とても大きなインパクトがあった。

今年の3月、僕がインタースコープを退任するに際して、同じく「業界の盟友」であるインフォプラントの大谷さんに挨拶に行った際にも同じようなことを言われたが、インターネットリサーチ業界にとって、ひとつの「時代」が終わったという気がしている。

今回の意思決定の背景には部外者には計り知れないものがあると思うが、数年後に振り返った時、今回の出来事が、マクロミルという会社に留まらず、インターネットリサーチ業界全体の分岐点になったという理解がなされるように思う。

今月30日のネットエイジの上場も、ある意味、ひとつの時代の「区切り」であり、2000年前後から始まったネットベンチャー・ムーブメントの第1章の終わりであり、第2章の幕開けでもあるような気がする。

時代は変わる。でも、「起業」という「イノベーション」は変わらない。