僕が最初の会社を経営していた時(最後の頃)、オフィスが原宿にあり、原宿駅からすぐ近くにある「じゃんがらラーメン」でラーメンを食べて帰ることがよくあった。
貧乏ではあったが、まだ、30代半ばで、人生の時間(チャンス)はまだまだあると思っており、夢だけが僕を支えていた頃だった。
あれから7~8年の時間が過ぎ、インタースコープというベンチャー企業の創業と退任を経験し、年齢は40才を超え、極貧生活とそこそこの経済水準と、その両方を経験した今は、さすがに「根拠の無い夢」だけでは自分を支えられなくなっている。
しかし、懲りずにも、また、スクラッチから会社の立ち上げを行っている。
起業家生活も15年、起業も3度目になると、さすがに始める前にある程度のリアリティが分かるようになり、それ故に「怖さ」を感じるようになった。
先日のセッションで藤田さんが「自分が創業した頃のことを考えると危なくて任せられない。あの頃は何も分からなかったから(起業)出来たんですよね」と言っていたが、まさしくそのとおりである。
今日はドリームビジョンの創業メンバー(20代の若者)とインターンの学生と3人で、久しぶりに「じゃんがらラーメン」を食べて帰ってきた。
あの頃と同じように「こぼんしゃんの味玉めんたい入り」と「ビール」を注文した。
カウンターでビールを飲みながらラーメンを食べていると、当時の感情が蘇ってきて、何とも言えぬ懐かしさを覚えた。
繊細な性格であり且つ単純な僕は、それだけで何となく楽しくなってきて、元気が出た。
40才を超えても、気持ちだけはあの頃のままでいたい。